ブロックチェーンウォレットの基本。登録方法から使い方まで

仮想通貨初心者にとって、他の投資商品にはないウォレットという存在は分かりにくいものですが、一方では、資金流出事件のたびにウォレットの重要性も指摘されています。ここでは、仮想通貨ユーザーの中で、最も多く利用されているブロックチェーンウォレットについて、登録方法から使い方まで分かりやすく説明します。
ブロックチェーンウォレットは日本語にも対応
ブロックチェーンウォレット(BLOCKCHAIN info)は非取引所系ウォレットの一つで、多くのウォレットの中でも最も歴史があり世界中で愛用され、また、日本語対応しているところから日本人にも多く利用されています。
PC向けのウェブウォレットとスマホ向けのモバイルウォレットが用意されており、対応している通貨はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCC)となります(2018年5月時点)。
ブロックチェーンウォレットという名称から、ブロックチェーンと関係があるのでは考える人もいるでしょうが、実はまったく関係はなく、ウォレットの単なる名前です。
ブロックチェーンウォレット以外でよく利用されているウォレットとしては、Ginco、BitGo、Copayなど多くのものがあります。
非取引所系ウォレットって?
非取引所系ウォレットとは、その名の通り取引所で提供されているウォレットではないということで、通常、仮想通貨取引所に入金してビットコインなどを購入すると、一旦仮想通貨取引所のウォレットに保管されることになります。
ところが、取引所ウォレットの場合には、マウントゴックスやコインチェック流出事件では、取引所がハッキングされたり、あるいは、取引所が破たんした場合には大切な資金が守られない可能性があります。
取引所にもよるでしょうが、コインチェックのようなセキュリティに脆弱性がある取引所の場合には、取引所自体がハッキングされるとユーザーの資金まで不正送金されてしまいますが、資金を取引所から自分のウォレットに移行しておけばこの問題からは免れます。
事実、マウントゴックス事件やコインチェック流出事件でも自分のウォレットに資金を移行していた人は不正送金を免れています。
つまり、他の投資とは異なり、誰からも管理されることなく中央集権を持たない仮想通貨では、保管のためには自分でウォレットを準備しておく必要があり、このウォレットとして最も利用されているのがブロックチェーンウォレットとなります。
ブロックチェーンウォレット登録方法
ウォレットを利用するにはアカウント作成する必要があり、アカウント作成にはメールアドレスが必要になります。メールアドレスは、Gメールなどのフリーメールで構いません。
作成されたアカウントは、ウェブウォレットでもモバイルウォレットのどちらでも利用することができます。
ブロックチェーンウォレット公式サイトでアカウントを作成
アカウントは簡単に作成できます。ブロックチェーンウォレット公式HPにアクセスし、「SIGN UP」をクリック、規約確認の上でメールアドレスとパスワード(使いまわしに注意)を入力します。
「ログインのリンク」をクリック
入力したメールアドレス宛に確認メールが送られてきますので、メールアドレスの所定のリンクをクリックし確認手続きを完了します。
パスワードについて
パスワードはログインする際には必要となりますので、大切に管理するとともに、パスワード紛失時の「ヒント」や「バックアップ・セキュリティフレーズ」は必ず作成しておきましょう。
次に届いたメールのURLをクリック
認証メールにログインIDが記載されていますので、パスワードを入力すると利用できるようになります。
追加の認証方法を選択している場合は、そちらも入力します。
ウェブウォレットの使い方・送金方法
まず、操作は簡単ですが、取引所ウォレットよりは安全性が高いとはいえ、完璧というわけではありませんので、SNS認証などのセキュリティ強化は「セキュリティセンター」タブより行えますので、大切な資金のためにも実施しておきましょう。
他の取引所やウォレットへの送金方法
「取引」からBITCOIN、ETHER、BITCOINCASHのいずれかを選択し、送金ボタンをクリックすると送信画面が表示されます。
「送信者」を選択・送信先アドレスと送金額の入力
送信画面に、他のウォレットや取引所などの送金先情報や送金金額を入力します。(送金先アドレスはPCのカメラでQRコードの読み取りが可能です)
最後に送信をクリックして送金完了
必要事項を入力したら「続行」をクリックし手続きを勧めます。
モバイルウォレットの使い方・送金方法
モバイルウォレットは、iOS・Androidどちらにも対応しており、公式HP、App store、Google playからアプリをインストロールします。
スマホアプリでパスワードを入力
スマホアプリをインストロールしたらQRコードを入力し、次の画面でPIN(4桁)を入力します。(4桁の数字は忘れないようにしましょう)
送信画面を開いて、QRボタンをタップ
送金方法は、上記のウェブウォレットの場合とほぼ同じとなり、送金先情報と送金額を入力したら、内容確認の上で送信をクリックし手続きを実行します。
まとめ
非取引所系ウォレットとは、絶対必要なものというわけではなく、セキュリティを強固にするためには利用したほうが良いというものです。
少額の資金をよく動かすというケースでは、取引所の提供するウォレットでもよいでしょうが、多額の資金を管理する場合にはマイウォレットとして、何らかの非取引所系ウォレットを利用したいものです。