YoBit(ヨービット)という海外の仮想通貨取引所のレンディング(貸し付け)機能が注目を集めています。たとえばビットコイン(BTC)を投資すれば、年利換算で40%以上もの高配当が得られますが、その代わりサイト内で毎日5回はギャンブルをしなくてはなりません。この風変わりで危険な香りもする取引所のレンディング機能について紹介します。

YoBitは、運営元が不明の仮想通貨取引所

YoBit(ヨービット)は2014年ごろから運営されている海外の仮想通貨取引所で、運営元の正体はよく分かっていません。ロシアの業者ではないかと言われています。

他の仮想通貨取引所では見かけないような膨大な種類のコインを扱っており、ソーシャルレンディング機能があることや、ダイスゲームという丁半ばくちのようなギャンブルができることのほか、フリーコインがもらえる点など、独自の特徴を持つ取引所です。

その反面、運営元がはっきりせず、扱う通貨の種類が多い割に取引規模は小さい点など、ちょっと怪しげな雰囲気もあります。一度ログインするとログアウト処理しない限りはログイン状態がずっと継続してしまう点など、システム上の危なっかしさも感じられます。

ここでは、高利回りで注目を集めているYoBitのレンディング機能「Invest Box」を中心に解説していきます。

出典:YoBit

日本語は非対応。YoBitのInvest Boxについて

「Invest Box」は、YoBitのソーシャルレンディング(貸し付け)サービスです。ソーシャルレンディングサービスとは、ネット上で投資家とお金を借りたい人(企業)を結びつけるサービスのことを言います。要するにユーザーであるあなたが取引所を通じてお金を貸すことにより、金利(配当金)を得られるサービスのことです。

YoBitのInvest Boxで仮想通貨をレンディングすると、通貨ごとに決まった利率に応じて配当を受けることができます。配当はレンディングした仮想通貨で受け取ることができます。

なお、YoBitは英語、ロシア語、中国語に対応していますが、日本語版はありませんので、日本の多くのユーザーは英語版を利用することになるでしょう。以下は英語版の画面に従って説明していきます。

YoBit_investbox

出典:YoBit

YoBitのメイン画面から「Invest Box」をクリックすると、このような画面が出てきます。
Investment plansにある一覧表で、レンディングできる仮想通貨の種類や条件を確認してみましょう。

左から、レンディングする仮想通貨の種類(Coin)、利回り(Percent)、配当を得られる投資期間(Period)、最小投資単位(Mininvest)、最大投資単位(Maxinvest)などの項目が並んでいます。

YoBitのInvest Boxで投資できる通貨は多種多様

投資できる通貨の種類は、主要なものから無名の草コインまで60種を超えます。利回りは、すべて1日単位(日利)となっていますが、メジャーな仮想通貨、たとえばビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)では0.1%なのに対し、LIZUNのように日利100%というとんでもない高利回りのものもあります。

レンディングはいつでも終了できますが、終了の処理をしない限りは自動的に継続されます。そして配当金は複利計算(すでに発生した利息を元本に組み入れていく)で増えていきます。

複利である点を踏まえれば、ビットコイン(BTC)の日利0.1%も決して低い利回りではありません。複利計算で年利換算すると44%にもなりますから、他の投資先に比べれば十分高利回りといえるでしょう。

1日5回のビットコインを使ったギャンブル「Dice」

一覧表の中に「Dice」という項目があり、BTCやETHを含む9種の仮想通貨については「BTC:5games」と記載されています。これらの通貨でレンディングして配当を受けるためには、1日に最低5回はビットコイン(BTC)を使ってダイスゲーム、つまりギャンブルをする必要があるとの意味です。この点がYoBitのレンディングの大きな特徴となっています。

ダイスゲームは、数字が49より下か、51より上かを賭けるゲームです。どちらかのボタンを押すと、すぐに勝ち負けの結果が出ます。出た数字が49~51の場合は胴元が掛け金を取ります。

なぜレンディングがギャンブルと結びつけられているのかはよく分かりません。ただしダイスゲームの掛け金は0.00000010BTCというごく少額でも大丈夫なので、掛け金を最小限に抑えておけばそれほど大きなリスクにはならないでしょう。さしあたっての問題は、1日5回というノルマがちょっと面倒なことぐらいでしょうか。

Yobitでレンディングするなら主要通貨で

このように、YoBitのレンディング機能は、1日5回のダイスゲームをしなくてはならない煩雑さを別にすれば、BTCのような主要通貨であっても極めて高利回りに設定されています。一方で無名のアルトコインへの投資は、たとえ日利100%であったとしても、その通貨自体の価値がどれだけ下がるかもよく分からないので、レンディングするなら主要通貨にとどめておいた方が無難と思われます。

YoBitという取引所自体については、2014年の開設以来、今のところ特に大きなトラブルの報告例は寄せられていませんが、運営主体がよく分からないこともあり、ハイリスク・ハイリターンの投資先と認識すべきでしょう。

友だち追加