仮想通貨で「億り人」が出現し、誰でも儲けられるチャンスが広がっています。しかし、仮想通貨で利益を得れば、その分使えるお金は増えるのでしょうか。今回は、学生トレーダーに向けて、仮想通貨で投資をする際の4つの注意点を解説します。

注意点①税金がかかる

仮想通貨で儲けたお金には、税金がかかります。所得税住民税です。

「税金って大人になったら払えばいいのでは?」

確かに後述する社会保険では、一部年齢制限がありますが、税金の納税義務には年齢は関係ありません。

一定以上の収入があれば、学生トレーダーでも確定申告をして、税金を支払わなければなりません。

学生トレーダーはいくらから確定申告が必要か

仮想通貨以外の収入がない場合

学生トレーダーで、仮想通貨以外の収入がない場合は、仮想通貨で得た儲けが38万円以下の場合は、税金はかかりません。

仮想通貨で得た儲けの計算方法は、仮想通貨を売って手に入れた日本円から、売却した仮想通貨の購入費用を差し引いた金額です。

これを「所得」、もう少し詳しく言うと雑所得といいます。

また38万円を超えていても、所得控除・税額控除を利用して税金が発生しない場合は、確定申告は不要です。

しかし、一部の控除には、確定申告を行うことで、初めて適用されるものもあります。

こうした控除を使用する場合は、確定申告が必要となるため、不安があれば、確定申告時期に特設される、税務署や市町村の相談窓口に行きましょう。

アルバイト収入がある場合

アルバイト収入が年間130万円を超える学生は、仮想通貨の所得が20万円以上あれば、確定申告が必要となります。

学生の場合、アルバイト収入は、年間130万円まで非課税とされていますが、これは、給与所得控除額65万円+勤労学生控除27万円+基礎控除38万円の合計です。

130万円以下であれば、仮想通貨以外の収入がない場合を参考にしてください。

ちなみに、親からの仕送りは、収入には含めません。

注意点②親の税金が増える

収入のない子どもと暮らしていたり、あるいは仕送りで子どもを養っている親は、税金上の優遇措置である「扶養控除」を受けています。

ところが、子どもの年間所得が38万円(アルバイト収入のみであれば130万円)を超えた場合は、扶養控除が受けられなくなり、親の税金が上がってしまうのです。

扶養控除の金額は、下記となっています。

  • 16歳以上19歳未満:38万円
  • 19歳以上23歳未満:65万円

この金額が、親の所得から差し引かれて税金が計算されます。

もし、親の所得が350万円だった場合は、所得税20%(税率は所得額で変わる)+住民税10%の合計30%の税金がかかるので、扶養している子どもが20歳であれば、65万円×30%で、約20万円の節税効果を得ることができます。

ところが、子どもが扶養控除を受けられなくなるほど仮想通貨で儲けた場合、この控除が適用されず、約20万円の節税効果を失うのです。

もし、仮想通貨で儲けたことを黙っていると、親が扶養控除を申請してしまうため、税務署から親に連絡があり、いずればれることになります。

注意点③社会保険料が発生する場合も

親が会社員や公務員の場合、子どもの年間収入が130万円を超えると、その子が親の社会保険の扶養に入れなくなるというデメリットがあります。

社会保険の130万円は、これまで説明した税金の130万円とは別なので、アルバイト収入に限らず、仮想通貨を含めた全ての収入のことです。

また、130万円以下でも、月108,333円(130万円を月換算したもの)の収入を超えた場合、親の社会保険の組合の規定によっては、扶養から外れることもあります。

扶養から外れた場合は、子どもは国民健康保険に入らなければなりません。

そのため、子どもの収入に応じた国民健康保険料が世帯主に発生します。

また、20歳以上であれば、国民年金にも加入しなければなりません。

ただし、国民年金には、学生納付特例制度といって、一定の所得以下の学生は、支払を猶予する制度があります。

一定の所得とは、118万円+扶養親族等の数×38万円+社会保険料控除等です。

収入ではなく、所得であるため、収入が130万円を超えていても、適用できるケースがあります。

注意点④親が会社からもらえる手当がなくなる

会社が、社員に子ども手当を支給するかどうかは、会社の基準次第ですが、子どもが社会保険の扶養が外れると、もらえなくなるケースが多いです。

年齢にもよりますが、相場はひと月5,000円ほどで、年間に換算すると大きな損害になります。

学生トレーダーは、38万円以上の所得は出さない

仮想通貨で一定以上儲けてしまうと、結果として親の負担が増え、家計に残る金額は、思った以上に少なくなります。

さらに、親にばれてしまい、「勉強してるの!?」と叱られることもあるでしょう。

学生トレーダーのうちは、所得38万円以下を目安にし、一度に沢山換金することのないようにしましょう。