DAppsとは、Decentralized Applicationsの略語で、日本ではダップスやディーアップスと呼ばれたりする分散型アプリケーションプラットフォームのことです。分散型アプリケーションプラットフォームとは、簡単に言うとブロックチェーン上でアプリケーションを構築するプラットフォームとなります。
ここでは、今後の発展が期待される重要キーワード「DApps」についてわかりやすく解説していきます。

DAppsは次世代アプリケーション

仮想通貨元年といわれた2017年には、仮想通貨の壮大な夢が語られてきましたが、2018年以降にはいよいよ現実の話が中心になってくることになり、その中でも最も注目されるものの一つと考えられるのがDAppsです。

分散型アプリケーションとは、FacebookやTwitterなどの従来の特定の管理者がサーバーを管理する集中型アプリケーションに対して、中央に管理者を置かず参加者全員がお互いにサーバーにアクセスする仕組みのことです。

つまり、DAppsとは、従来のアプリケーションをブロックチェーンベースで構築していくもので、分散型アプリケーションの開発は急ピッチで進められています。

凄まじい勢いで成長しているアプリケーションは、現在、Webアプリケーションの時代やサービスとしてのアプリの時代といわれていますが、さらに進化した「次の時代」が期待されており、それこそがDAppsと期待されています。

DAppsは、イーサリアムプラットフォームの登場とともに注目を集めることになりますが、イーサリアムの主な目的もDApps作成のために相互にやり取りできるスマートコントラクトの展開といわれています。

現状では、従来型のアプリケーションのような世間一般に広く知られるような分散型アプリは登場していませんが、2018年からは日常生活で利用されるような分散型のアプリケーションが登場してくると思われます。

DAppsのメリットとは

DAppsは、分散されること以外は従来のアプリケーションと同じですが、ブロックチェーン上で構築されることで、中央機関に依存せずに動きます。

DAppsが期待されているのは、障害を発生するような中央機関がなく、政府から検閲されることもハッキングされることもなく完全に自由に運営できるというポイントです。

従来型のアプリケーションの発想は、中央集権することで効率化を図り、集中的に管理することでコストを抑え高速化することで、エンドユーザーにとっても大きなメリットがありました。

現在、Facebook、Twitter、LINEなどの多くの人が利用するアプリケーションが無料で使い勝手が良いのはこの発想から実現されたのですが、同時に問題点である主体の単一障害点や不透明性が指摘されています。

無料で非常に便利ではあるけれども、集中型アプリケーションでは個人情報を登録する必要があるため、知らないところで個人情報が利用される可能性も全く否定することはできないわけです。

中央に管理する主体がいる従来型のアプリケーションでは、管理上、ユーザーの個人情報(名前・生年月日・住所など)を使用したユーザーログインが必要となります。

しかし、DAppsはブロックチェーンを利用して立ち上げますので、個人情報を保有しないプライベートアドレスのみでログインし起動することが可能となります。

今後期待されるDAppsを利用したサービス例

最後に、DAppsを利用したサービス例をご紹介します。今はまだ浸透しないサービスでも、近い将来、みんなが当たり前のようにし使用しているかもしれません。

予測市場

予測市場とは、ある将来の出来事を予測してお金をかけることで、簡単に言うとオンラインカジノなどのギャンブル市場のことを指します。

オンラインカジノなどのギャンブルの問題点として、結局は胴元が利益を得られるシステムになっているのではという不透明性ですが、DAppsを利用したギャンブルが実現できれば、胴元という主体無しに完全にフェアなギャンブルが成り立ちます。

同様に、DAppsはゲームとの相性の良さも指摘されています。

分散型の仮想通貨取引所

コインチェックに見られるような取引所の流出事件が後を絶ちませんが、これは、マルチシグなどの強度なセキュリティ対策と、取引所で仮想通貨を売買する利便性が同時に成立しにくいことから発生しています。

DAppsを利用して分散型の取引所にしてしまうことで、高度なセキュリティ対策を確保しながら、同時に高い利便性も担保できる仮想通貨取引が可能となります。

分散型ストレージ

ストレージといえば、Googleドライブ、iCloud、Dropboxなどのクラウドサービスが大人気となっていますが、これも中央集権型の従来型ストレージサービスとなります。

これに対して、分散型のストレージサービスはP2Pネットワーク上で分散して管理することになります。

DAppsを利用したストレージサービスでは、未使用ストレージを有効活用できたり、ストレージのシェアリングサービスなどが期待されています。

身分証明

個人情報の流出事件も相変わらずというところですが、それほど個人情報は金になるビジネスということでしょう。

従来型の中央の管理者が存在する場合には、ログインの際に個人情報が必要となりますが、DAppsを利用することでブロックチェーン記録したデジタルIDがあらゆるサービスの基盤となる日が近い将来に実現すると期待されています。