仮想通貨が今までの法定通貨と違う点はいくつかありますが、その中でも大きな違いとしてブロックチェーンの有無が挙げられます。
仮想通貨はブロックチェーンという技術を使っているのですが、実はこのブロックチェーンは通貨以外にも使うことが出来ます。
今回は通貨以外で、私たちの生活に関わることでブロックチェーンがどのように使われ始めているのか?を記事にします。

 

ビットコインが画期的と言われる理由はブロックチェーン

CCJOURNALをご覧の方は、すでにビットコイン(他の仮想通貨も)を持っている方が多いと思います。

ビットコインの投資を始める前に「ビットコインは画期的」と書かれていたから、興味を持ち始めて購入しましたよね。

しかし実は、最近になって「ビットコインも凄いけど、技術として使われているブロックチェーンのほうが凄くない?」と言う考えに変わってきています。

ようはビットコインが使っている技術のブロックチェーンではなく、ブロックチェーンの技術を使ったビットコインと言う考え方にシフトしています。

ブロックチェーンが凄いと言われる理由

ブロックチェーンが凄いと言われる理由は、大きく下記の点が挙げられます。

  1. 改ざん不可
  2. 処理が高速化

改ざん不可

ブロックチェーンは、その取引の整合性(合っているか?違っているか?)を取るために、マイナーの協力を得ています。
マイナーに報酬を与えることで、多くのマイナーが整合性を取ることに協力します。

ですので1人のハッカーが、偽りの取引を成立させようとしても不可能なのです。

またブロックチェーンは1つ前の取引の値を、1つ後の取引に記載します。
前後の取引の一部が記載されるのですが、これにより取引の改ざんが不可能となります。

なぜなら一つの取引を改ざんすると、前後の取引の値とミスマッチし、全ての取引を改ざんする必要があるからです。

処理が高速化

ブロックチェーンを維持しているのは、マイナーのパソコン(ハードウェア)です。
ですので誰かのパソコンに、不正にアクセスを繰り返しても、ブロックチェーンの動作を邪魔することは出来ません。

これが中央政権型、例えば特定のSNS(ソーシャル・ネットワーキング)サービスですと、そのサービスを運営しているサーバーに負荷をかければ、サービスを停止(または遅くする)ことが出来ます。

ブロックチェーンは中央政権型ではなく、分散型の強みです。

ビットコインはサービスが開始されてから、すでに9年が経過しています。しかし9年間一度もブロックチェーンが止まったことはありません。

通貨以外に応用されるブロックチェーン

ブロックチェーンのメリットを考えると、この素晴らしい技術を通貨だけに留まらせておくのは賢明ではありません。

だって、改ざん負荷で処理が高速化する技術を必要としている分野はいくつもあるはずです。そして実際にブロックチェーンは、通貨としてだけではなく、様々なジャンルで使われ始めています。

ここでは、通貨以外にブロックチェーンがどのように使われているのか掲載します。

スマートコントラクトで契約を履行

アルトコインの代表格でもあるイーサリアムはスマートコントラクトという機能を持っています。

スマートコントラクトは、決済の際に契約を履行することができる機能です。

例えば、1日の料金が2,000円の駐車場があるとしましょう。
その駐車場は、月に5回以上停めれば、6日目以降は1,000円となる。

このような決済がイーサリアムなら簡単に行なえます。

イーサリアムが無いとどうなるでしょうか?車の停車状況を把握した人材が必要になる。(しかも1人では足りない)

人材を置かないのであれば、複雑な端末が必要になる。イーサリアムを使うだけで、これらの手間や費用を抑えることが出来るのです。

しかもミスをすることはありません。また、クレームを付けられる余地もありません。

なぜならブロックチェーンは改ざん不可ですので、間違った情報が入ることはないからです。(5日目にもかかわらず、6日目だというクレームが起こり得ないのです。)

所有権を簡単に管理

Digixという仮想通貨は、金の所有権を管理する仮想通貨です。さらに金の(全部一部問わず)貸し出しを簡単にし、金の取引を増やすことが目的となっています。

ブロックチェーンを使わない現在の制度では、金の所有権を変更することは、面倒な作業が必要となります。

また金を売りたい場合には、全部売る必要があり、それなら売らないという選択をする人が多くなっています。Digixがあれば、所有権の改ざんの心配がないので、手続きを簡単にすることが出来ます。
また、金所有者がトークンを発行できるようにし、金の切り売りをすることも簡単になります。

既存のサービスでもブロックチェーンを使うことで、利用者を多くすることが出来る良い例ですね。他にも不動産取引をブロックチェーンに記載するREXや、著作権をブロックチェーンに記載するプロジェクトもあります。

流通経路が確認できて安心

情報の改ざんがよく行われる分野、それは流通です。流通経路の嘘をつくことで、海外産を国産と偽ったり、消費期限を偽るということが、時々世間を騒がせています。

しかし、ブロックチェーンの技術を使えば、流通経路の偽造を簡単に見破ることが出来ます。

ブロックチェーンに乗った情報は改ざん不可です。ですので途中経路にある会社が、以前の情報を変更することは出来ないのです。

ブロックチェーンの情報を読み取るには、QRコードなどが使われます。消費者はQRコードにアクセスし情報を確認するだけで土壌から販売店までの流通経路を全て知ることが出来ます。

身分証明書を誰でも持てる

私たち日本人は、誰でも手軽に身分証明書を持つことが出来ます。その証明書があれば銀行口座を簡単に作れますし、不動産を借りることも出来ます。

しかし海外に目を向けると、身分証明を簡単に持てない人たちがいます。そのような人たちは家を借りることは出来ませんし、不安定な職にしかつけないのです。

もっと過酷な世界で言うと、難民の人たちです。難民の人たちは本人を証明するものがなく、例え避難できたとしても仕事につけません。

そのような過酷な状況に置かれた人たちを救うにも、ブロックチェーンの技術が役立ちます。

目の虹彩を登録し、ブロックチェーンに載せることで改ざん不可の本人確認書が完成します。

ブロックチェーンで本人確認書を作る企画は、すでに実施されています。

シリア難民に身分証を発行し、その身分証で銀行口座を作ります。今までは現金を渡していたのを、銀行口座に切り替え、避難後の労働環境を良くしようとしています。

上記のように、ブロックチェーンを使って社会貢献をすることをブロックチェーン・コミッションと呼びます。

資産家が投資の対象として見ている現状よりも、もっと健全的な使い方ですね。
今後はこのような企画に資金が集まるのではないでしょうか。

その他のブロックチェーン

他にも、SNSにブロックチェーンを使おうという仕組み(ALIS)や、手軽にクラウドファンディングが出来る仕組み(Starbase)も、実用化に向けて動き出しています。

医療の世界にもブロックチェーンを使おうという動きがあり、血液の情報などをブロックチェーンに記載するようです。
これにより輸血用血液の管理の手間が省けますね。

このようにブロックチェーンの用途は通貨だけに限られません。ビットコインなどの仮想通貨以上に、将来性を秘めた存在、それがブロックチェーンなのです。