先日、BITMAINの ジハン・ウー氏が率いる大手マイニングプールであるAntpoolがビットコインキャッシュの一部をバーンしていると公表しました。マイニングで得た報酬の一部である12%相当が バーンされたとの事です。バーンとは仮想通貨が永遠に使えないようにする事で、燃やすという意味からそう呼ばれています。これにより市場流通量が減少するので相対的に価値が上昇することが期待されており、実際に大幅に上昇しました。

ビットコインキャッシュとは

ビットコインキャッシュはビットコインからハードフォークして生まれた仮想通貨です。

ビットコインはブロックチェーン技術を使った決済手段としての仮想通貨として、世界で最初に実用化されていますが、最初の例であるからこそ様々な欠点を持っていました。

ビットコインの持つスケーラビリティ問題

その中でも最も問題とされているのがスケーラビリティというものです。

ビットコインのブロックサイズは1MBであり、承認スピードが約10分間に1度に設計されています。もし実際の決済手段として世界中の人が利用するになった場合、この「データを記述する容量の小ささ」と「承認スピードの遅さ」がネックとなって資金詰まりを起こしてしまうことが懸念されていました。

Segwitの実装でマイニング事業者との対立

この問題に対する解決方法としてはSegwitと呼ばれるアップデートが有望とされていました。

これはブロックサイズを1.7MBに拡大するとともに、ブロックに記載する情報に制限を加える事でより多くの情報の処理ができるようなプログラムの書き換えになります。

ビットコインのコア開発者はこの案を支持していましたが、大手マイニング事業者は反対を表明します。

ViaBTC社を中心としたグループから生まれたビットコインキャッシュ

マイニングに用いられていたASIC BOOTというプログラムがSegwitに対応できないと思われたため、すでに大量に導入し、大規模にマイニングを実施していたマイニング事業者にとっては、プログラムの変更によりマイニングができなくなる危険が予想されていたのがその理由です。

この対立が原因で大手マイニング事業者であるViaBTC社が中心となり、ビットコインキャッシュが生まれることとなりました。

現在は有名通貨としてのポジションを確保

2017年8月にこうしたハードフォークが起こりました。

当初はマイニング難易度の調整がうまくいかず、マイナーたちが積極的にマイニングに参加しないなどから価格が下落するなどの局面もありましたが、その後バージョンアップすることでそうした問題を解消し、ビットコイン、イーサリアムなどにつぐポジションを確保しつつあります。

ビットコインキャッシュのマイニング方法

ビットコインキャッシュはビットコインと同じSHA256を承認アルゴリズムとして採用していますので、基本的には同じ機器を準備すればマイニングは可能です。

しかし、世界中の大手マイニング事業者を相手にする必要があるので、個人ではとても歯が立たないのが正直なところです。

そのため、少なからず利益を確保しようとした場合はクラウドマイニングの利用が唯一の選択肢と言っていいでしょう。

マイニングにはソロマイニング(個人でマイニングを実施)、マイニングプール(マイニング機器を持った人がハッシュパワーを集めて集団でマイニングする方法)もありますが、前述した通り、個人で準備できる機器ではなかなか難しいと思います。

そこで、この記事ではクラウドマイニングについてご説明していきます。

Genesis Miningの特別プラン

アイスランドにマイニング拠点を持つ事業者で、ビットコイン以外にも複数の仮想通貨のクラウドマイニングに対応しています。

昨年の12月からビットコインキャッシュにも対応するようになりました。しかし、直接ビットコインキャッシュを掘るのではなく、ビットコインをマイニングした結果、得られた報酬をビットコインキャッシュで配分するという特別プログラムになります。

現在、マイニングに使われる専用機はビットコインの採掘のために枯渇している状況で、ビットコインキャッシュに回すだけのパワーが不足しているのがその理由と思われます。

今年に入ってやや状況は改善しているようですが、直接ビットコインキャッシュをマイニングするプランの提供についてはもう少し待つ必要がありそうです。

なお、HPは日本語化されていますので登録・手続きにはそれほど迷うことはないと思われますが、万が一トラブルが発生した時のユーザーサポートは英語ベースです。英文メールのやりとりができないとトラブル解消に苦労しますので、気をつけてください。

ジェネシスマイニングリンク

その他のクラウドマイニング

国内ではGMOがマイニング事業に参入しており、ビットコインとビットコインキャッシュを採掘しています。

こうしたマイニング事業者が実際にどのくらいのマイニング実績があるのかは実はよくわかっていないことも多いのですが、GMOについて上場企業であるためか実績の月次報告書で確認することが可能です。

2018年2月時点でビットコイン124BTC、ビットコインキャッシュ287BCHの採掘に成功しています。ただし残念ですが、GMOのクラウドマイニングを利用するには一口約5億円が必要となります。個人ではとても無理ですね。

2018年はビットコインキャッシュの年になるという予想も

昨年の11月ぐらいには大手マイナーがビットコインからビットコインキャッシュへハッシュパワーを切り替えたことがあり、そのために価格が約4倍に急騰したことがあります。

今年5月中旬ぐらいにハードフォークとブロックサイズの拡大が予定されており、より洗練され実用性が高まった仮想通貨へのバージョンアップすることが期待され、再びマイナーによるビットコインキャッシュへのパワーの集中が起これば、価格に影響が出るかもしれません。

Genesis Miningでのクラウドマイニングでは、投資金額を回収するまでに約1年弱程度かかるのが現状のようですが、価格が上昇するとこの回収期間が短縮され、より早く利益を確保することが期待できます。

大手マイニング事業者によるバーンなど流通量を制限することで価格を上昇させ、マイニングするメリットを確保する動きも出て来ているようです。ビットコインキャッシュのマイニングは今がまさに”旬”なのかもしれません。