2018年はじめから、仮想通貨に関するニュースが大きく報じられることが多かったですが、3月までにおおよそ落ち着きを取り戻しつつあります。国内では業界の自主規制団体の設立や大手企業の仮想通貨事業への算入など、好感できる材料も出ています。こうした流れから、つい先日はビットコインが久しぶりに100万円を突破するなどのニュースも駆け巡りました。この記事では4月の仮想通貨関係の出来事を振り返ってみましょう。

4月6日 金融庁が仮想通貨交換業の「みなし業者」3社への行政処分を発表

業務停止命令の出された2社は3月に続いて2度目となりました。いずれも指摘された改善がなされていないというのが理由です。

エターナルリンクについては、顧客資産の経費への流用なども指摘されています。

4月6日 みなし業者6社が登録申請を取り下げ

来夢、ビットステーション、bitExpress、ミスターエクスチェンジ、東京ゲートウェイ、CAMPFIREが登録申請を取り下げたことを金融庁が発表しました。いずれも現在の体制では金融庁の審査を通過できないと判断したものと思われます。

これまではセキュリティが不十分でも「名乗りをあげれば勝ち」だった無秩序状態だった仮想通貨取引所についても、金融庁の監督が入ることでよりしっかりとした体制が構築できる業者しか参入できなくなってきたということでしょう。投資家にとっては一歩安心できる方向に進んだとみて良いと思います。

4月6日 マネックス証券がコインチェックを買収

580億円相当のNEMの流失事件を起こしたコインチェックマネックス証券による総額36億円での買収を受け入れたことを発表しました。CEOの和田氏とCOOの大塚氏はともに取締役を退き、執行役員として会社に残ることとなりました。今後はマネックス証券社長経験者の勝屋氏がCEOとして経営を担当することとなります。

コインチェックは金融事業の実績があるマネックス証券によって、廃業を免れ金融庁の登録を得ることで再生をはかります。

また、マネックス証券もシステムを一から構築し、顧客を確保する手間と時間を節約し、一気に国内仮想通貨取引の中心部への進出を果たすことができました。この発表のあとコインチェックはいくつかの取引停止状態だったコインについても取引を再開し、事業の正常化に向けて進みつつあります。

コインチェックの買収については、こちらの記事も合わせてご覧ください。

マネックスがコインチェックを買収?理由は?今後どうなるかを予想!

4月10日 アメリカ大手取引所Bitfinexにアルトコイン12種が新たに上場

Aionなどの12種類の銘柄が新たに登録されました。全てイーサリアム上で動くERC-20トークンとなっています。今や、イーサリアムが仮想通貨の中で重要な役割を果たしていることがわかります。

4月11日 富士通が台湾のファミリーマートでブロックチェーン技術の実証実験

富士通は他にも中央ヨーロッパCEOがIOTA財団に加入するなど、仮想通貨への急速な歩み寄りを進めています。

4月13日 ヤフーが仮想通貨事業に参入と発表

ヤフー子会社であるZコーポレーションが仮想通貨取引所のビットアルゴ取引所に資本参加し、今秋にもサービスの提供を開始すると発表しました。ソフトバンク関連ということであれば、SBIバーチャルカレンシーがすでに仮想通貨取引に参入を発表しています。

4月13日 スペインの銀行Santanderがリップル技術を利用した国際送金サービスを開始

実際の銀行のサービスにおいて、ブロックチェーン技術を利用した一般ユーザ向けのサービスはこれが世界で最初の事例になります。金融の国際決済にブロックチェーンが使われた非常に重要なマイルストーンと言えるでしょう。

4月16日 アップル社がリップル社のILP(interledger protocol)を導入

アップル社が自社の提供する決済サービスであるApple Payに、リップル社のILPの拡張機能を導入すると発表しました。これにより将来的にはApple PayでXRP決済が可能となりそうです。

4月16日 マネックス証券はコインチェックでの匿名通貨の取り扱い停止へ

MoneroDASHZcashといった匿名性に特徴のある通貨については取り扱いを停止する方針を発表しました。

金融庁の登録ができない理由の一つが、こうしたマネーロンダリングに利用されかねない匿名通貨の取り扱いであったという観測もありますので、こうした懸念材料を払拭し、早期の登録を目指す方針と思われます。

4月16日 中国大手取引所であるHuobiにエイダコインが上場

こうした大手取引所への上場は価格の上昇要因になります。事実、エイダコインは4月12日に17円付近であった価格が25日現在で30円付近へと大幅上昇しています。

4月24日 ビットコインの価格が久しぶりに100万円台に!

年始からビットコインの価格暴落が続き、3月には一時60万円台と2017年12月の最高価格に比べ、1/3以下にまで低下していました。

しかし、4月10日過ぎからビットコインの価格はみるみる上昇し、4月24日には、久しぶりに100万円を突破。他のアルトコインも同じように価格上昇が見られ、仮想通貨所有者にとって嬉しいニュースとなりました。

4月の仮想通貨ニュースまとめ

4月6日にコインチェック問題に一定の決着をつけるニュースで始まった感のある4月の仮想通貨業界でした。しかし、その後は相場も落ち着きを取り戻し緩やかではありますが上昇傾向が継続しています。また、10日以降は世界各地で大手企業の仮想通貨事業への参入や、新たな取り組みなどが数多くニュースとして流れてきています。どうやら、2018年年初の混乱をようやく収束させ、次のステップに向けて仮想通貨全体が進み始めたような予感のする4月のニュースでした。

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