ビットコインが広く認知されるにつれて、「送金手数料の高さ」が目立つようになりました。送金手数料が高いと気軽に送金できませんし、できるだけ安く抑えたいですよね。しかしそのためには、「送金の仕組み」を知らないことには始まりません。現金と違ってビットコインには現物が無いので、「どのように送金しているのか?」「どんな仕組みなのか?」と言った疑問も浮かびます。そこで今回は、ビットコインの送金方法や手数料、仕組みについて紹介します。

ビットコインの送金方法

ビットコインの「送金の仕組み」は簡単です。送金先の「ビットコインアドレス宛」に、「金額と送金手数料」を設定して送金するだけです。

例えばAさんに1BTC送りたいときは、Aさんの持つビットコインアドレス宛に、1BTCと送金手数料を設定して送金します。

たったこれだけでビットコインの送金ができます。ビットコインの送金方法自体は、銀行の振込とほとんど同じ流れです。

仕組みは違いますが、目に見える流れは銀行の振込と同じ感覚でできます。

違うのは「送金手数料」の設定です。銀行は送金手数料が決まっていますが、ビットコインは送金手数料が決まっていません。

取引所からの送金は送金手数料が決まっていますが、それは取引所が設定したものです。

ですので自分が持っているウォレット、例えばハードウェアウォレットからの送金は「送金手数料を自由に設定」できます。

なぜ送金手数料は自由に設定できるのでしょうか?それはビットコインの仕組みに秘密があります。

ビットコインの送金の仕組み

ビットコインはデータ、つまり現物のお金はありません。したがってビットコインの送金は、実物のお金を動かしているわけではないのです。

銀行で通帳を使って振り込むのと似ています。「通帳にあるお金をここに○円振り込みたい」と言う処理を銀行が有効化することで送金ができます。

ビットコインも同様に、「ウォレットからウォレットにいくら移動させるのか」と言うトランザクション(処理)を有効にすることで送金処理を行っています。

しかしビットコインには、銀行のような中央管理者がいません。ビットコインはマイニングと呼ばれる承認作業を行うことで、トランザクションを有効化しています。

マイニングは「マイナー」と呼ばれる人が行っています。

未承認のトランザクションはブロックに収められることで承認されます。1つのブロックが生成されるのは約10分ごとです。したがってビットコインを送金した瞬間に着金するわけではありません。

生成されるブロックの大きさは決まっており、トランザクションが多いとブロックに収めきれなくなります。
収められなかったトランザクションは未承認のままなので、承認されるまで待たなければなりません。

ここで「送金手数料が重要」になります。

送金手数料を多く支払えば、他のトランザクションよりも優先して承認してもらえるのです。

トランザクションが少ないようなら送金手数料が少なくても承認されますし、トランザクションが多いようなら送金手数料を多く支払った方が早く承認されます。

また送金を急がないのであれば、トランザクションが多くても送金手数料を少なく設定するのも良いでしょう。

送金手数料が自由だからこそ、臨機応変な対応ができます。

もし送金手数料を全く支払わないのであれば、送金手数料を多く支払っているトランザクションから処理されていくので、どんどん後回しになります。

ですので少しでも送金手数料は支払った方が良いのです。

ビットコインの送金手数料はなぜ高い?

「ビットコインの送金手数料は高い」と言われていますが、なぜ高いのでしょうか?それは「トランザクションの増加」が原因です。

ビットコインのブロックサイズが決まっている以上は、トランザクションが増えれば収めきれなくなります。

いわゆる「送金詰まり」と言われる状態になります。

送金詰まりを回避するためには、送金手数料を多く支払うしかありません。取引所から送金する場合は、取引所が設定した送金手数料で送金しますが、徐々にその送金手数料も変更されて高くなりつつあります。

また送金手数料として支払うBTCは変わらなくても、ビットコインの価格が高騰すれば実質的には送金手数料が高くなります。

送金詰まりと高騰が合わさって、日本円で5,000円ほどになったこともあります。またさらに高くなったこともあります。

送金手数料で5,000円ってどう考えても高すぎますよね。

現在ではアルトコインを使った送金も選択できますし、そちらの方が早く安く送金できると知る人が増えました。

ビットコインの価格も大きく下落しましたので、以前と比べると随分安くなりました。

ビットコインの送金手数料を比較

ビットコインの送金手数料は各取引所で違います。
ですので国内取引所の送金手数料を比較しました。

取引所名 BTC送金手数料
bitFlyer 0.0004
CoinCheck 0.001
Zaif 0.0001~(選択可)
GMOコイン 無料
DMM Bitcoin 0.0008~(選択可)

各取引所で送金手数料が大きく異なるのがわかります。上記の手数料は、「取引所が受け取る手数料」ではなく「マイナーに支払う手数料」です。

ですので取引所の利益にはなりません。あくまでも送金時のトラブルを避けるために取引所が設定したものです。

マイナーに送金手数料が支払われるのはなぜ?

マイナーに送金手数料を支払うことに疑問を持った人もいると思います。なぜマイナーに送金手数料を支払うのでしょうか?

それはマイニングの仕組みに秘密があります。マイニングには高い処理能力を持った機材が必要です。電気代もかかりますので、メリットでもなければマイニングしようと考える人はいません。

ではそのメリットとは何なのでしょう?実は承認作業を行うことで、お礼としてビットコインを貰えるのです。

マイナーはマイニングに成功すると「新しく発行されたビットコイン」と「ブロックに収めたトランザクションの送金手数料」を貰えます。ですので手数料を多く支払った方が早く承認されるのですね。

ビットコインの送金は簡単にできますが、裏側では今回説明した仕組みが存在します。

送金するタイミングや取引所によっては手数料を抑えられますので、急がないのであれば最も安く送金手数料を抑る方法を考えることをオススメします。