仮想通貨のマイニングに参入する企業が増えています。ビットコインなどの仮想通貨は、取引するよりもマイニングのほうが儲かるといわれていますが、日本でも、GMOインターネットやDMM.com、SBIグループなどがマイニング事業に参入。儲かるといわれるマイニングは、現状では、組織的に専用機器を使ってマイニングファームと呼ばれるところで行われていますが、ここではマイニングファームについて分かりやすく解説します。

DMM.comのマイニングファームがスタート

マイニングといえば、中国などの電気代の安いエリアで専門家集団が専用機器と使用して組織的に行っているというイメージがあり、日本のように電気代が世界最強といわれているエリアでは採算が取れないというのが常識でした。

しかし、様々なインターネットサービスを手掛け仮想通貨取引所も運営するDMM.comは、2018年2月9日より、石川県金沢市で仮想通貨の大規模マイ二ングファームの運営を開始しています。

DMMのマイニングファームの延べ床面積は約150坪(500㎡)で、1,000台規模のマシンが稼働しており、ショールーム化されたフロアは一般の方でも見学することができます。

なぜ国内でマイニングファームを展開するのか

効率よくマイニングするには、電気代が安く、稼働する専用機器に熱を冷やす寒冷地域が有利であり、GMOグループは、北欧にマイニングファームの建設を予定しています。

DMMが国内にマイニングファームを設置したのは、日本では寒冷地域である金沢に安い電力の供給を実現させたことに加えて、物資の輸送やメンテンナンスにスピーディーな対応ができること、および、実際に見学してもらうことを目的としているからです。

昨今、仮想通貨の大ブームにより、マイニング投資が大人気となっていますが、架空の詐欺話も増えており、その特徴としては、海外にマイニングファームがあるため見学できないというものです。

DMMでは、実際にマイニングファームを見学してもらうことで、仮想通貨やマイニングに対する誤解を解き、その将来性を多くの人に理解してもらうという目的もあるようです。

マイニングする仮想通貨

DMMのマイニングファームでは、ビットコインをはじめ、ライトコイン、イーサリアムなどの複数の仮想通貨をマイニングします。

仮想通貨はまだ黎明期であり、どのコインが主流になるのかは未確定で、そのためリスク分散しながらポートフォリオを構築しています。

マイニングファームとクラウドマイニング

ビットコインのマイニングでは、事業として見た場合には、マイニングファームとクラウドマイニングの2種類があります。

マイニングファームとは、上記のDMMマイニングファームのようなもので、世界最大のマイニングファームは、中国のBitmain社で自社で開発・販売するASICという採掘専用機器を武器に大きなシェアを握っています。

マイニングファームを事業として行うには膨大な設備投資が必要となりますが、これに対して、クラウドマイニングとは、個人でも小口投資でマイニングに参加して収益を得るというものです。

簡単に言うと、クラウドマイニングとは、ファンドや投資信託などに近いものですが、個人投資家の資金を集めてマイニングファームを運営し、その収益をシェアするというビジネスモデルです。

個人でもマイニングできるという大きなメリットがありますが、前述のように、詐欺話が多いという問題も抱えています。

マイニングファーム設立に重要な5つのポイント

1 高性能なマイニングマシーン

ビットコインのように発行上限が決められている仮想通貨のマイニングは早いもの勝ちという状況で、いち早く正しい解を導いた人に報酬が支払われるというPoWという方式なので、専用の高性能マシーンは必須となります。

初期のころには、個人PCのCPUでもマイニングできたのですが、今では上記のBitmain社のASICを組織的に利用することが必要です。

2 膨大な消費電力

高性能マシーンを大量に稼働させますので、膨大な消費電力が必要となり、質の良い廉価な電力を安定して供給できることが必要となります。

日本のように電気代の高いエリアはそれだけで不利となり、マイニングファームの多くは中国などの電気代の安いエリアに構築されています。

ただし、最近では、電力の自由化などにより様々な形で安い電力を供給してもらうことができるような時代になってきています

3 熱処理対策

膨大な消費電力で高性能マシーンを24時間稼働し続けますので、マイニングファームでは熱処理対策も重要となり、気温の低い寒冷地ほどマイニングには適したエリアとなります。

4 セキュリティ対策

日本では考えられないような問題ですが、マイニングファームとは、言ってみれば金のなる木ですから、ハッキングのみならず盗賊団による襲撃なども十分ありうる話です。

5 メンテナンス対策

24時間365日大量の高性能マシーンが稼働していますので、メンテナンスの非常に重要なポイントとなります。

マイニングファームに近いものとして、多くの企業が利用するデータセンターがありますが、日本に多くあるデータセンターの中でも特に人気の高いデータセンターのほとんどは東京都心部にあるのをご存知でしょうか?

これは、場所代・電気代や熱処理対策よりもメンテナンスや障害対策を重要視しているからです。

「マイニングファーム」まとめ

初心者が投資するなら、仮想通貨相場で売買するよりもマイニング投資のほうが有利だともいわれていますが、そのためにもマイニングファームのことをしっかりと理解しておきたいものです。

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