ビットコイン(BTC)が、世界で2000万人以上が利用している人気動画配信コミュニティー「TwitCasting(ツイキャス)」で使えるようになりました。これにより、気に入った動画の投稿者に、視聴者が「投げ銭」としてビットコインを贈ることも可能となります。2018年4月からのモナコイン(MONA)対応に続いて、仮想通貨の中で最も流通量の多いビットコインに対応したことで、仮想通貨の用途がまた一つ広がりそうです。

ビットコイン(BTC)投げ銭にも対応した「ツイキャス」とは?

ツイキャス(TwitCasting)」を運営しているモイ(本社・東京都千代田区)は、2018年6月13日、仮想通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)に対応すると発表し、同日から「ツイキャス」上でビットコインが使えるようになりました。

モイの赤松洋介社長は、ビットコインに対応した理由について、「コミュニケーションを活性化し、新たな動画文化を生み出すための材料として投入した」と話しています。

「ツイキャス」は、個人がスマートフォン(スマホ)を使って動画を投稿し、視聴者とのコミュニケーションを楽しむことができるサービスです。サービス開始は2010年2月からで、日本のライブ動画配信サービスの草分けともいえる存在です。

スマホ1台あればいつでもどこでも手軽に動画を投稿できることから、10〜20代の若者を中心に人気を集め、登録ユーザー数は2015年4月に1000万人に。その約2年後の2017年8月には2000万人を突破する急成長ぶりを見せています。現在は若年層だけでなく、子育て世代やアーティスト、政治家など、幅広い層に利用が広がっています。

「ツイキャス」のスマホ用アプリは、iOS、アンドロイドそれぞれのOSについて、配信用アプリ「ツイキャス・ライブ」と閲覧用アプリ「ツイキャス・ビュワー」が用意されています。日本語のほか、英語、スペイン語、ポルトガル語、韓国語、中国語(繁体字)、タイ語、インドネシア語の各言語に対応しており、登録ユーザーの約2割を海外のユーザーが占めています。

投稿者への投げ銭をBTC(ビットコイン)で

「ツイキャス(TwitCasting)」には、視聴者が動画を見ているときに、お気に入りの動画の投稿者への投げ銭として「ギフト」を贈れる機能があります。ギフトを贈るためには、従来は専用のポイントを現金で購入しておく必要がありましたが、2018年4月下旬からはギフトに仮想通貨のモナコイン(Monacoin/MONA)を使えるようになっていました。さらにこのほど、仮想通貨の中で最も広く流通しているビットコイン(Bitcoin/BTC)にも対応したわけです。

これにより、「ツイキャス」の各ユーザーがアプリ内で「ウォレット」機能を使ってビットコインを保有したり、専用アイテムを使ってライブ動画の配信中に動画投稿者へビットコインを贈ったりすることができるようになりました。

さらに、「ツイキャス」内で利用可能なポイントをビットコインで購入することも可能となりました。

動画投稿者の側からすれば、おもしろい動画をライブ配信することによって、視聴者からの「ギフト」の形で多額のビットコインを獲得することもできるようになったわけです。

仮想通貨での投げ銭サービスが増加。仮想通貨の認知度向上に期待

動画配信サイトでの仮想通貨の活用としては、すでにアマゾンが運営する世界最大の動画配信サービス「Twitch(ツイッチ)」で、ビットコインやイーサリアム(ETH)などによる動画投稿者への送金が可能となっています。

動画サイト以外にも、仮想通貨を「投げ銭」として利用できるサービスは色々あります。

TIPMUSIC

音楽投稿サイトの「TIPMUSIC」では、モナコイン(MONA)、リップル(XRP)、ネム(XEM/NEM)、ゼットゼニー(ZNY)で、アーティストに投げ銭が可能です。

tipohoto

Instagram投稿に対して、仮想通貨で投げ銭ができるのが「tipphoto」。Twitterで仮想通貨の送金ができるチップBOTを利用しています。ゼットゼニー(ZNY)、モナコイン(MONA)、ネム(XEM/NEM)、リップル(XRP)の4種類で、投稿写真などに投げ銭が可能です。

CoinTip

CoinTip」は、Twitterアカウントさえ持っていれば、手数料無料で気軽に少額のビットコインを投げ銭(チップ)として送ることが可能なサービスです。Twitterと連携させ、決められたフォーマットのツイートをすることで投げ銭が可能になります。

例)
@TwitterJPに10mBTCを送付する場合には、以下のようにツイートします。
@cointip_jp tip @TwitterJP 10

まとめ

こういった仮想通貨での投げ銭サービスが増える一方で、日本ではこれまで、ビットコインをはじめとする仮想通貨については、値上がりを期待した投機目的の売買ばかりが目立っており、店舗などでの決済通貨としての利用はごく一部にとどまっている状況でした。

しかし今回、世界で2000万人が利用する日本発の人気動画配信サービス「ツイキャス」でビットコインが使えるようになったことで、日本での仮想通貨の認知度がいっそう高まり、決済などの用途が広がっていくことも期待できそうです。

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