今回はビットコインへの直接投資ではなく、マイニングがテーマです。DMMやGMOといった国内の大手IT企業がマイニング事業への参入を発表していますが、このマイニングは個人でもできるのでしょうか?できたらとても魅力的ですよね。ここでは、個人でできるマイニングマシンの自作について考えてみましょう。

個人でもマイニングマシンは自作可能

いきなり結論ですが、個人でもビットコインのマイニングマシンは自作できます。自作PCを組んだことのある方であれば比較的簡単に構築可能です。実際に自作PCでビットコインをはじめとするいくつかの仮想通貨のマイニングをしている個人も多いようです。では実際に自作PCを使ってマイニングにチャレンジする際に必要となることをまとめていきましょう。

マイニングの仕組み

ビットコインの背景技術となっているブロックチェーンでは、その記録作業に貢献した人に対して一定の報酬が与えられます。これをマイニングと呼び、現在は専門企業が大きな資本を投じて組織的に取り組んでいる状況です。具体的にはそれぞれのコンピュータでハッシュ関数というものを計算する作業を行います。

このハッシュ関数というのは仮想通貨によっていくつかの種類が存在します。ビットコインの場合はSHA系と呼ばれるハッシュ関数を採用しています。ビットコインの次に有名なイーサリアムも同じ系列のハッシュ関数を利用しています。他にもCrypt NightやX11というハッシュ関数があり、その種類によってマイニングに適したハードウエアというのが存在しますので、取り組む仮想通貨によって構成を考える必要があります。

マイニングの種類

大きくCPUマイニングとGPUマイニングの2種類があります。GPUというのはグラフィックボードと呼ばれ、通常は高性能ゲームや動画再生・編集などの際に画面に表示する画像を専門に処理するための機器です。単純な命令を高速に並列処理するのに特化しているという特徴があり、ビットコインやイーサリアムのマイニングには、採用しているハッシュ関数の特性からGPUが向いています。モネロやビットゼニーという仮想通貨はCrypt Nightというハッシュ関数を採用しているため、CPUマイニングが向いています。

ビットコインマイニングに必要となる機器の構成

マイニングに必要な機器(ハードウエア)は次のような構成になります。

  1. マザーボード:GPUの数に対応したPCIスロットが必要
  2. GPU:マイニングにもっとも重要
  3. CPU:一般的な性能のもので良い
  4. ライザーカード:GPUとマザーボードを接続するケーブル
  5. 電源:GPUの次に重要なパーツ。高性能のものが良い
  6. SSD:60GBもあれば十分
  7. メモリ:4GB程度で十分、心配なら8GBでも可
  8. OS:マイニング専用OSもあるが、Windowsでも良い
  9. マイニングリグ:複数のGPUを設置する場合に必要。ホームセンターで材料を揃えて自作も可能

最重要なパーツはGPU・高性能で電力消費が少ないものをチョイス

マイニング機器を自作する際に最重要なパーツはなんといってもGPUです。これも対象とする仮想通貨によって向き不向きがありますが、ビットコインの場合はGeForeceを選択することになります。マイニングでは電気代が最大のランニングコストですから、消費電力が少なく高性能なものを選択することが重要です。現時点であればNvidia GeForce GTX1070が評判のようです。

一個5万円代ぐらいで購入できますので、これを最低でも2セットぐらいから組み込むと良いでしょう。GPUは予算に合わせて増設し、マイニング効率をあげることができます。

電源も高性能のものを

電源は80PLUSという表示があり、GOLD以上のランクのものが必須です。80というのは80%以上の効率で交流から直流へ変換しているということで、電源の性能を表しています。GPUに必要とされる電力を算出し、あとで増設する場合に備えて余裕のある出力のものを選択しましょう。

イニシャルコストをかけてでも長期間のマイングでは電力にかかる費用を抑えることができれば、それだけトータルでの利益は大きくなりますのでGPUと電源には良いものを採用したいところです。

その他のパーツは手頃なものでも大丈夫

GPUと電源以外はそれほど高性能なものは必要ありません。マイニングリグはホームセンターのパーツを使って自作することもできますので、腕に覚えのある方はチャレンジてみても良いでしょう。放熱対策のためにも普通のPCのようにケースに収めるのではなく、各パーツがむき出しのオープンな状態で設置するのが普通ですので、設置する際にはスペースにも注意しましょう。

ハード以外に必要なものは?

ご紹介したパーツ以外にも、マイニング用のソフトとマイニングしたコインを収めるウォレットが必要になります。こちらについては他の記事を参考にしてみてください。組み合わせる機器の種類やGPUの個数によっても異なりますが、30万円程度でマイニング専用マシンを自作することができます。自作PCを作ったことのある方や、ハードウエアが得意な方はチャレンジしてみても面白いと思います。

まとめ

肝心の「ビットコインマイニングで利益が得られるか」という問題ですが、残念ながら現時点では大きな利益は見込めない状態です。大手マイニング専門企業が高性能の専用機と膨大な電力を投入して世界中でしのぎを削っている状況ですので、個人レベルでは正直敵いません。初期投資を抑えて効率よくマイニングしたとしても、かろうじて赤字にならない程度のリターンが得られるかどうかというところです。しかし、初期投資が回収できれば”ただ”で高性能PCを一台入手できたようなものですので、こうした自作PCを作るのが好きな方は一つの趣味として取り組んでみてはどうでしょうか。