「将来、リップルは仮想通貨のグローバルスタンダードになるだろう」と思っている人は少なくないでしょうが、この発言をしたのが、SBIホールディングス株式会社 代表取締役 執行役員社長の北尾吉孝氏であることから、市場に衝撃を与えることになりました。満を持して、SBIグループが仮想通貨市場に参入しますが、そこにはどんな意味があり、またリップルとはどのような関係性があるのでしょうか?

SBIグループの北尾吉孝氏ってどんな人?

仮想通貨で初めて投資経験をしたという人には、SBIグループの北尾吉孝氏がどんな人だか知らない人も多いのではないでしょうか。が、その辺の仮想通貨のインフルエンサーと一緒にしてはいけません。

北尾氏は、野村證券にその人ありといわれたほどの実力者で、その後、ソフトバンクの孫氏と意気投合し、今のような巨大企業ではなかったソフトバンクに参加、孫氏の金融指南役となりました。

今のソフトバンクの隆盛には北尾氏の果たした功績は非常に大きいといわれていますが、その後に独立してSBIグループを創設。ちなみに、現在ではSBIグループとソフトバンクの資本関係は全くありません。

つまり、金融のプロフェッショナル中のプロの発言であったために、インパクトは非常に大きいものがあったのです。

SBI Ripple Asiaとは

SBIグループは、日本を代表するネット金融グループで、SBI住信ネット銀行、SBI証券などで有名ですが、近年ではFXでも大きく成長し、さらに仮想通貨取引所(SBIバーチャル・カレンシー)やマイニングファームへの進出も予定しています。

2016年5月にSBIグループとリップルは共同でSBI Ripple Asia(出資比率6:4)を設立しており、日本国内中心に多くの金融機関と共同プロジェクトを開始しています。

内外為替一元化コンソーシアム

SBI Ripple Asiaは、日本国内の約60行が参加する内外為替一元化コンソーシアムの事務局を務めており、これは、国内送金・国際送金ともにリップルの開発するプラットフォーム(RCクラウド)を利用して、今よりも早く・安くを実現するプロジェクトです。

このプロジェクトでは、具体的には以下のことを目指しており、2017年12月には導入に向けての送金実験も行われており成功しています。

  • 顧客の送金手数料の削減
  • 24時間リアルタイム決済
  • 決済インフラコストの削減
  • 国内外の送金オペレーションコストの削減

ブロックチェーン技術等を利用した「ペイメントカード業界コンソーシアム」

SBI Ripple Asiaは、2017年1月には複数のクレジットカード会社と共同で「ペイメントカード業界コンソーシアム」を設立しています。

参加しているクレジットカード会社は、日本を代表するJCBや三井住友カードなどとなり、SBI Ripple AsiaとJCBが共同で運営を行っています。

このプロジェクトでは、業界横断的な基礎的技術の研究と共通基盤の構築を目指し、分散台帳技術やAI技術等の先端技術を活用した新しい金融インフラの構築を目指しています。

ブロックチェーンテクノロジーを採用することで、ポイント管理や不正防止、独自通貨の発行など様々な活用方法を見込んでいます。

SBIグループとXRP(リップル)の関連性

リップル社の株式を11%取得

実は、SBIグループはリップルの株式の11%を保有する株主でもあり、SBI Ripple Asiaの取り組みがいかに本気であるかが理解できますし、このプロジェクトの成否はSBIグループの収益にも影響してきます。

また、SBI Ripple Asiaの株式保有比率も6:4とSBIグループが主導権を握っており、設立予定の仮想通貨取引所SBIバーチャル・カレンシーでは、XRP(リップル)を初のフィアットペア(法定通貨と取引可能なペア)として上場することも発表しています。

2018年5月の時点で仮想通貨時価総額ランキングで第3位に位置するXRP(リップル)ですが、リップルファンのみならずSBIバーチャル・カレンシーの設立が待ち望まれているところです。

XRPの価格はSBIの株価に影響も

現在、世界的な金余り状態から、短期資金が様々な投資対象を狙って世界中を跋扈していますが、この動きが続く限りは、再度、仮想通貨相場に火が付く可能性は誰も否定することはできません。

リップルは、XRPの60%を保有していますので、価格の上昇はリップル社の株価に影響を与え、そのことはリップル社の株式11%を保有するSBIグループの株価にも越境を与えることになるでしょう。

リップルの価格動向とSBIグループの株価動向の関連性にも今後注目したいところです。

まとめ

コインチェック流出事件だけではありませんが、仮想通貨は信頼していても仮想通貨取引所に対する信頼性には疑問を感じているホルダーも多いでしょう。

満を持しての登場となるSBIグループの取引所には大きな期待が持たれています。

他の収益目的から仮想通貨市場に参入してきた取引所とは異なり、リップルとの取り組みなどしっかりと準備を進めてきているというのは、さすがSBIグループというところです。

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