2018年1月のコインチェックのネム流出事件を皮切りに、仮想通貨業界への規制が厳しくなっています。筑波大学と野村アセットマネジメントの調査によると、金融庁より認可を受けている取引所11社のうち、フィッシング詐欺対策が不十分な取引所は6社も存在するとの発表がありました。

金融庁の認可でもセキュリティレベルは様々

筑波大学の面和成准教授らと野村アセットマネジメントによると、仮想通貨の登録業者11社のうち、偽造が難しい最上位レベルのSSLサーバ証明書「EV(厳格な安全性)」を取得しているのは4社のみ。「OV(ある程度の安全性)」が1社、なんと「DV(最低限の安全性)」が6社という結果でした。

「DV」ランクとされた業者のうち、テックビューロは、1〜2ヵ月以内に、QUOINEは、夏を目処に「EV」ランクの取得を目指すとのことです。

もしもフィッシング詐欺の被害にあった時、どのような対策が求められるのでしょう? 一体どこの取引所を選べば、もっとも安全な環境で仮想通貨の取引ができるのでしょうか?

今回は万全のセキュリティ対策を敷いている厳格な取引所について紹介します。

仮想通貨取引所のフィッシング詐欺とは?

フィッシング詐欺とは、本物の取引所とよく似たコピーサイトを作り、そのコピーサイトにログインしたユーザーの個人情報を盗むという詐欺の手口のことです。海外で横行している詐欺のため、海外の取引所を利用しているユーザーほど警戒が必要です。

偽サイトに引っかかると、ログイン情報から二段階認証の情報、さらには取引所に預けている資産まで盗まれる危険性があります。

偽サイトは公式サイトそっくりのデザインをしているだけでなく、さらにはURLまで公式と似せてきます。そのため、一見すると本物と区別が付き辛く、間違えてログインをしてしまうと、ログイン情報を盗まれてしまいます。

ハッカーは、このログイン情報を使って公式サイトにログインすると、そこに保管されている仮想通貨を他所へ送金し、盗みます。

フィッシング詐欺への対策

もしもフィッシング詐欺に引っかかった場合、すぐに公式サイトにアクセスし、パスワードと二段階認証の設定を変更してください。

この手の詐欺を働くハッカーは、ログイン情報を盗むと、すぐに資産を盗むべく行動します。資産が盗まれていないか確認している間に、ハッカーによって仮想通貨を外部へと送金されてしまう危険がありますので、資産のチェックよりも先にパスワードの変更を優先してください。

さらに、取引所を利用する際には、検索ではなく、URLから直接アクセスしましょう。

偽サイトは本物そっくりのデザインをしているということもあってか、キーワードを検索すると、たまに本物のような見た目で検索結果に表示されます。

そればかりか、まるで本物の取引所の広告のように表示されることもあります。

偽サイトのリンクはどこにあるのか、素人目には判別できません。取引所を利用する際には、検索や広告ではなく、本物のURLを辿ってアクセスしましょう。

セキュリティレベルの高い取引所とは?

いくらユーザー本人が慎重に行動したところで、取引所のセキュリティレベルが低かったら意味がありません。知らぬ間に個人情報が流出し、大事な資産が盗まれてしまったのではたまったものではありません。

2018年1月のコインチェックのネム騒動以降、取引所はどこもセキュリティに対して強い関心を抱いています。そのため、国内の認可済みの取引所に関して言えば、どこを選んでも最低限のセキュリティは受けられます。

では、その中でも特にセキュリティのレベルが高い取引所というと、どこになるのでしょう?

国内でもっともセキュリティレベルが高い、厳格な取引所というと、bitFlyer(ビットフライヤー)とQUOINEX(コインエクスチェンジ)の二社となります。

ビットフライヤーのセキュリティ

ビットフライヤーといえば、国内でもっとも取引されている仮想通貨取引所です。取引量だけでなく、ユーザー数も日本でトップクラスの取引所です。

日本でも有数の大企業が出資している取引所ということもあり、安心感のある取引所でもあります。そして、それはセキュリティに関しても同じことが言えます。

ビットフライヤーはマルチシグとコールドウォレットなどの最低限のセキュリティ対策については既に導入しております。

さらに、ビットフライヤーはSSL評価がA+と非常に高く、第三者的に見ても安全性の高い取引所であることがわかります。

フィッシングサイトに対する注意喚起もしっかりと行っており、ユーザーが安全に利用できるよう配慮に努めています。

QUOINEXのセキュリティ

QUOINEXは金融庁より認可を受けている取引所の一つで、レバレッジ取引に強いという特徴を持っています。

そして、国内でもトップクラスのセキュリティを誇る取引所でもあります。

QUOINEXはマルチシグやコールドウォレットなどの初歩的なセキュリティはきちんと導入しています。さらに、サーバーも普段より安定しているため、常に安心な環境で取引ができます。

SSL評価もA+と最高の評価を得ており、セキュリティの強度が高い取引所であることがわかります。

QUOINEXは他社と比較すると、それほど知名度が高い取引所というわけではありません。そのせいか、QUOINEXは偽サイトに関する被害報告が他と比べて少ない取引所です。

だからといって、偽サイトのリスクが全くないというわけではありません。仮想通貨の取引をする際には、QUOINEXのようなセキュリティレベルが高い取引所を利用しつつ、個人でも対策を講じましょう。

まとめ

金融庁より認可を受けている国内取引所だからといって、すべての取引所が最高レベルのセキュリティを敷いているとは限りません。中には偽サイト対策が不十分な取引所も存在します。

偽サイトの被害に遭わないようにするためには、個人での対策も必要ですが、同時に取引所にも相応の対策が求められます。

ビットフライヤーとQUOINEXは、国内の取引所の中でも特に厳格なセキュリティ体制を敷いている取引所となります。そのため、安全に取引をしたいという方にほど、ビットフライヤーとQUOINEXは相性が良い取引所となるでしょう。