2018年に入って、大手企業による仮想通貨テクノロジー採用の話が増えていますが、そんな中、これまで仮想通貨ビジネスに対して関心を示してなかったAmazonがBaaS(ブロックチェーン・アズ・ア・サービス)を発表しました。遂に沈黙を破ったという感もあるAmazonですが、AWS(Amazon Web Service)のBaaSについて分かりやすく解説します。

AWS Blockchain Tenplatesとは

2018年4月、それまで仮想通貨ビジネスに対しては沈黙したままであったAmazonは、AWSによるBlockchain Tenplatesを発表しました。

既に、このBaaSについてはOracleとIBMが先行しており、AWS Blockchain Tenplatesはこれらのライバルとなるサービスです。

AWS Blockchain Tenplatesを利用することで、一般的なオープンソースフレームワークを使用するセキュアなブロックチェーンネットワークを、すばやく簡単に作成して配置します。

このテンプレートを利用することで、ユーザーはブロックチェーンネットワークを手作業でセットアップすることに時間と労力を浪費することもなく、ブロックチェーンアプリケーションの構築に集中できます。

企業によるブロックチェーンテクノロジーの現状

2017年に大きな話題となり、また史上まれにみるような大暴騰相場を実現させている仮想通貨には、その価値とともにテクノロジーに多くの企業が関心を寄せており、多くの企業が仮想通貨テクノロジーを採用したビジネスの構築を模索しています。

ブロックチェーンテクノロジーは、新しい金融システムの基盤を提供し、国際送金のあり方を一変させるものであり、また、分散台帳による偽造困難なデータソースをもたらすものであり、ロジスティクス、サプライチェーン、不動産登記など様々な分野に応用可能です。

このように、企業はブロックチェーンの将来性を活用することに積極的ですが、現時点では実験的なプロジェクトを現実の生産ネットワークに組み込むことに四苦八苦している状況です。

仮想通貨をコインとして長期的にガチホしていた人たちが、2017年末の大相場で一気に億り人となっていったように、仮想通貨テクノロジーに期待する企業は多いのです。

しかしながら、現実はそれほど単純ではなく、そもそも企業の在り方自体を一変してしまう可能性のある仮想通貨テクノロジーを取り込むことは、そう容易くないわけです。

AWS Blockchain Tenplates の役割とは

仮想通貨ビジネスに対しては、Google同様に沈黙を守っていたAmazonですが、この状況下でBaaSに参入したのは、これらの企業がブロックチェーンテクノロジーの組み込みに苦心している状況があるからです。

2018ガートナーのCIOSurveyによると、3138人の最高情報責任者(CIO)の回答者のうち、ほんの1%だけが組織でブロックチェーンを利用していることが明らかになりました。

多くの業界における組織がブロックチェーンの価値を高く評価しているものの、ブロックチェーンテクノロジーを理解するには大きな障害があることを認識し始めているわけでしょう。

例えば、現実のブロックチェーンネットワークはすべての関係者で共有するITインストラクチャーを必要とするが、これは現実的には困難であり多額のコストが必要となります。

早期にブロックチェーンネットワークを導入した多くの企業は、ただ単にプロジェクトのプラグを停止したり抜いたりするためだけ、数千行のカスタムコードを書くためだけに数百万ドルと多大な時間を費やしているのです。

つまり、現状では、ブロックチェーンテクノロジーは企業にとっては敷居の高いものであり、もっと簡単に利用できるものが求められています。

AWS Blockchain Tenplatesは、まさにそのような企業のニーズを満たすサービスです。

まとめ

ブロックチェーンテクノロジーやスマートコントラクトなど、次世代のテクノロジーといわれるものを企業が採用していこうとする動きが活発化していますが、導入するのは容易ではありません。

企業から求められているのは、もっと簡単に実際のビジネスに組み込んでいけるテクノロジーであり、そのためにAWS Blockchain Tenplatesは大いに貢献すると思われます。

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