2018年8月20日の仮想通貨市場では、主要仮想通貨価格が軒並み前週の急落から回復傾向を見せており、ビットコイン(BTC)が同年6月以来の安値水準から反発したのをはじめ、一時1ETH=300ドルの大台を割っていたイーサリアム(ETH)も大台を回復するなど、他の仮想通貨も軒並み反発しています。

前週の急落から一転。仮想通貨が上昇へ

前週の急落は、年初来の仮想通貨の急落を受けて投資家が仮想通貨投資に見切りをつけ、損切りのため法定通貨に換金しているとの懸念が広がったことが要因でしたが、こうした懸念が薄らいだことが反発材料になっているようです。

仮想通貨の中で時価総額が最大のビットコイン(BTC)は、8月13日、14日両日の2日間の下落で年初来の下落率は60%近くに達していましたが、15日の市場では一時9%高の1BTC=6619ドルにまで回復しました。イーサリアム(ETH)は18%。リップル(XRP)は16%、それぞれ価格が上昇しました。

ビットコインのみならず、リップルやイーサリアムも上昇

COIN360°」のデータによると、8月20日正午すぎ時点では、ビットコイン価格は前日比1.96%上昇の1BTC=6508.39ドル、イーサリアムは同3.06%上昇の1ETH=302.24ドル、リップルは同7.45%上昇して1XRP=0.348043ドル、ビットコインキャッシュは同3.64%上昇して1BCH=568.68ドルなどと、なお上昇基調が続いており、特にリップルの急反発ぶりが目立っています。

コインマーケットキャップの集計によると、8月20日時点の仮想通貨市場全体の時価総額は約2177億ドルで、8月13日の約1890億ドルからは大幅に回復しています。それでも、最高値だった2018年1月の約8350億ドルに比べると4分の1に縮小している状況です。

「仮想通貨市場は弱気な状態の最終局面にある」

ブラック・スクエア・キャピタル社のポートフォリオマネジャー、クリス・ヨー氏は、米通信社ブルームバーグの取材に対し、「仮想通貨市場は弱気な状態の最終局面にあるとみられる。多くのブロックチェーンプロジェクトが過大評価されていることや、規制がどうなるか不確実なことを考慮すれば、今回の調整局面は想定外のものではない」と述べています。

各仮想通貨の価格は8月13日には、イーサリアム・ブロックチェーンを使ったICO(仮想通貨による事業資金調達)の多くのプロジェクトの見通しが不透明で、見捨てられつつあるとの懸念が広がり、急落しました。

「仮想通貨のエコシステムの成長はより強固」

この下降局面の中でも、イーサリアムの共同創設者ジョゼフ・ルービン(Joseph Lubin)氏は、前年の各仮想通貨価格の急上昇がバブルだったとしながらも、仮想通貨のエコシステムの成長ぶりはより強固なものになっているとの見方を示しています。

ルービン氏は8月14日のインタビューで、「私たちは6回の大きなバブルを見てきた。いずれも、それ以前のものより規模が大きく、それぞれのバブルは、それらが起こったときは驚くばかりだったが、今から見直してみれば、チャート上の吹き出物みたいなものだ」と述べた上、「こうしたそれぞれのバブルがあって、とてつもなく大きな活動が続いている。それが現在の状況だ」と付け加えています。

ビットコインは買い戻し、買い増しのチャンスとの判断から反発

ビットコインについては、一時1BTC=6000ドルの大台を割り込んだことが買い戻しのチャンスと見なされ、反発材料になったと見られています。ビットコインは2018年に入ってから、たびたび1BTC=6000ドルの大台を割り込んだことがありますが、いずれの際もすぐに反発し、大台を回復しています。

 

あわせて読みたい

米BitPay社幹部「ビットコインは数年中に代表的な決済手段に」
仮想通貨は今後10年間に決済の主流になる可能性あり

友だち追加