GMOインターネットグループのGMOグローバルサイン(本社・東京都渋谷区、中條一郎社長)は、世界最高速の仮想通貨マイニングソフトウェア「Cryptonochker(クリプトノッカー)byGMO」を2018年9月28日から全世界に向け提供開始しました。同社のウェブサイトから無料でダウンロードでき、マイニング専用ASICマシンを購入しなくても個人で手軽にマイニングを始めることが可能となります。

マイニング報酬の2%が開発者報酬としてGMO側に

「Cryptknocker」は、同社が電子認証サービス事業の中で培ってきたPKI(公開鍵暗号基盤)をはじめとする暗号化技術と、暗号化する際のデータ処理の高速化といった認証局ビジネスの技術ノウハウを活用して開発された、仮想通貨マイニングソフトウェアです。ジーキャッシュ(Zcash)をはじめとするEquihash<200,9>アルゴリズムを使った仮想通貨の採掘に対応しています。

同社の公式サイト(https://www.cryptknocker.com)から、誰でも無料で手持ちのパソコンにダウンロードして使うことができます。その代わり、利用者がマイニングで得た報酬のうち2%が、開発者報酬としてGMO側に送られる仕組みとなっています。

Windows7以降のOSに対応

対象GPUは、NVIDIA製GeForce8以降(GTX1060シリーズ以降推奨)。対象となるパソコンの基本ソフト(OS)は、Windows7以降、Linux(CentOS6/7以降、Ubuntu14.04/16.04以降)です。

「Cryptknocker」というサービス名は、「暗号通貨(Cryptocurrency)」の「Crypto」と、北欧に伝わっている妖精「Knocker」を組み合わせたものです。「Knocker」は鉱山に住んでいて、良質な鉱脈のありかを教えてくれる、鉱夫の姿をした妖精と言われています。このため、マイニングに縁起の良いサービスでありたいとの思いを込めて命名したとのことです。

GMOグローバルサインは、GMOインターネットグループのGMOクラウドの連結会社で、これまで電子認証サービス事業を展開してきましたが、このソフトウェアの提供を皮切りに仮想通貨事業に参入する方針です。

既存ソフトよりマイニング効率が最大2%向上

「Cryptknocker」の利用者は、事前にウォレットを準備しておき、「Cryptknocker」のウェブサイトからソフトウェアをパソコンにダウンロードして起動後、poolを選択してコマンドを実行するだけで、マイニングを開始できます。

マイニングに成功すると、その報酬のうち計算量の98%が利用者のウォレットへ、残りの2%が利用料(開発者報酬)として「Cryptknocker」のウォレットへ自動で入ります。

「Cryptknocker」には、GMOグローバルサインが電子認証ビジネスで培ってきた暗号化技術ノウハウの1つである高速暗号化ロジックが組み込まれており、「Equihash<200,9>」アルゴリズムに対応したマイニングソフトウェアで世界最高速のハッシュレート(計算速度)を実現しています。

NVIDIA製のGPU(GeForce8以降)とEquihashアルゴリズムに最適化されており、NVIDIA製「GTX1070」ではハッシュレート465sol/sを記録、既存の他社ソフトウェアに比べてマイニング効率が最大2%向上しています。

個人マイニングをターゲットに

最近では仮想通貨のマイニングは、企業だけでなく個人レベルでも盛んに行われており、マイナーの増加に伴って主要な仮想通貨のハッシュレートも上昇傾向にあります。

マイニングの方法としては、専用のASICを搭載したマイニングマシンのほか、演算処理性能の高いGPUを搭載したグラフィックボードを使う方法も主流となっており、特に個人ではGPUによるマイニングが多く行われています。

マイニングの成功には、ハードウェアの性能だけでなく、効率的に計算処理を行うためのマイニングソフトウェアの選定も重要となっています。現在、主要な仮想通貨に使われているブロックチェーンには、PKIをはじめとする暗号化技術が応用されていることから、GMOグローバルサインでは、電子認証ビジネスで培ってきた暗号化技術、およびそのデータ処理高速化などのノウハウを投入してマイニングソフトウェアの開発を進めていました。

GMOインターネットグループでは、主力事業の一つとして仮想通貨事業を展開。2017年5月には仮想通貨売買・FX事業を、同年12月には仮想通貨マイニング事業をそれぞれ開始しています。2018年6月には、世界で初めて最先端7nmプロセスのマイニング用ASICを搭載したビットコイン向けマイニングマシン「GMO miner B2」を発売しており、同年10月末に出荷予定です。こうした法人向けマシン発売に加え、今回の「Cryptknocker」の提供開始で、同グループは個人のマイニング向けサービスにも乗り出したことになります。

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