大手仮想通貨取引所のコインベース(Coinbase)とバイナンス(Binance)が2018年12月、相次いで仮想通貨の初心者向け学習サイトを開設しました。いずれも日本語には対応していませんが、仮想通貨やその基盤技術であるブロックチェーンについて、動画やイラストで分かりやすく学べるようになっています。

「コインベース・アーン」は招待制

米大手仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)は2018年12月20日、仮想通貨について学習しながら仮想通貨を獲得することのできる「コインベース・アーン(Coinbase Earn)」を立ち上げました。こちらはコインベースのユーザーを対象とした招待制となっていますが、閲覧だけなら誰でも利用することができます。
https://www.coinbase.com/earn/0x

現在はその第1弾として、2018年10月にコインベースに上場された仮想通貨0x(ZRX)に関する学習トピックを開設。基礎講座として、レッスン1「世界はトークン化しつつある」、レッスン2「0xプロトコルとは何か?」、レッスン3「ZRXと0xの未来」と題した項目が掲載されています。

コインベースのユーザーは、電子メールで「コインベース・アーン」からの招待を受ければ、「コインベース・アーン ZRXページ」にアクセスして、短い動画のレッスンやクイズのような学習をこなすことにより、少量の仮想通貨を獲得することができます。

招待をまだ受け取っていなくても、すべての学習コンテンツを無料で閲覧することができ、ウェイトリストにサインアップして、今後利用可能になるより多くの学習コンテンツについて通知を受けることもできます。

同社は今後、さらなる学習コンテンツや、他の仮想通貨についても稼げるようなシステムを追加していく計画だと表明。ビットコイン(BTC)のような主要仮想通貨を獲得できるコンテンツを開設する可能性もあるとしています。

「仮想通貨を入手する第三の方法」

コインベース社は、今回オープンした「コインベース・アーン」を、仮想通貨のマイニング、仮想通貨取引所からの購入に続く、仮想通貨を獲得するための「第三の方法」であると強調。この「第三の方法」の利点として、仮想通貨のマイニングのような技術的な知識と高額な初期費用もかからず、仮想通貨取引所での購入と違って代金を支払う必要もないという点を挙げています。

そして同社は、「コインベース・アーン」というアプローチが、ブロックチェーンのユーザー基盤を、現在マイニングや仮想通貨取引所での取引に携わっている何千万人単位から、スマートフォンを持っている何十億人単位へと拡大させる可能性を秘めているとしています。

バイナンス・アカデミーは誰でも利用可能

一方、世界最大手の仮想通貨取引所バイナンスは、2018年8月からベータ版を公開していた学習サイト「バイナンス・アカデミー(Binance Academy)」を12月12日に正式に開設しました。
https://www.binance.vision/

「バイナンス・アカデミー」は15カ国語に対応し、400以上の学習コンテンツを掲載しています。「ブロックチェーンと仮想通貨をあなたのスケジュールに合わせて完全無料で学習」と銘打っており、仮想通貨やブロックチェーンの基礎知識を動画とテキストで学べるようになっています。

学習トピックには、「ブロックチェーン」「セキュリティー」「経済学」「チュートリアル」の4分野があります。「ブロックチェーン」の分野では、「ビットコインとは何か?」「ブロックチェーンの歴史」「仮想通貨マイニングとは何か?」「ハードフォークとソフトフォーク」などの項目が、また「セキュリティー」の分野では、「マルチシグ・ウォレットとは何か?」「ランサムウェアについて解説」などの項目が並んでいます。

知識不足が仮想通貨参入の最大の障壁

大手仮想通貨取引所が仮想通貨やブロックチェーンに関する学習サイトを開設するに至った理由について、コインベース社は「人々を新しいデジタル資産から遠ざけている最大の障壁のひとつは、それらのデジタル資産についての知識不足であることが分かった」と説明しています。

コインベース社の調査によれば、調査対象者の多くは、ビットコイン(BTC)以外の新しいさまざまな暗号資産について学びたいという強い欲求があるものの、どこで学習を始めたらいいのかが分からないと回答しているとのことです。

同社は「コインベースの使命は、世界中の誰もが自分たちのコンピューターやスマートフォンから等しい条件で参加することができるような、開かれた金融システムを作ることである」とした上、「このビジョンを実現するため、仮想通貨をもっと獲得しやすく、理解しやすくするという意味で、ブロックチェーン技術をもっとアクセスしやすいものにする必要がある」と強調しています。

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