無人端末で仮想通貨を売買できる仮想通貨ATMの設置台数が、2018年に入ってからの約1年間で倍増し、現在世界各地の合計で4000台以上になっていることが、仮想通貨分析会社データ・ライト(Data Light)の調査で分かりました。仮想通貨の価格は2017年12月をピークに大幅下落が続いていますが、そうした中でも仮想通貨ATMの端末が世界的に急増していることは、仮想通貨の利用が着実に広がっていることを示す明るい材料と言えそうです。

1日平均6台の仮想通貨ATMが新設

データ・ライト社の調査によれば、2018年に入ってから、仮想通貨ATMマシンは1日あたり平均6台新設されており、現在、世界中にある仮想通貨ATM端末の台数は4051台となっています。

対応する仮想通貨の種類別で見ると、ビットコイン(BTC)に対応するATM端末は4046台に上っており、世界中に存在する仮想通貨ATMのほとんどが対応しています。続いて多いのがライトコイン(LTC)の2421台、イーサリアム(ETH)の1993台となっています。このほかダッシュ(DASH)729台、ジーキャッシュ(ZEC)67台、モネロ(XMR)128台と、必ずしも主要仮想通貨とは言えない種類の仮想通貨に対応した端末も多いことが見て取れます。

2018年になって新設された仮想通貨ATMの多くは、まだビットコインの価格が比較的高い水準にあった年初からの2、3カ月間のうちに設置されています。

仮想通貨ATMの大半は北米に設置

仮想通貨ATMに関する集計は「コインATMレーダー(Coin ATM Radar)」というサイトでも継続的に行っています。同サイトによると、2018年12月24日現在の世界の仮想通貨ATMの設置台数は4083台で、設置国は世界76カ国に上っています。

仮想通貨ATMの設置されている国別で見ると、米国が2443台、カナダが699台と、北米地域が全世界の設置台数の大半を占めています。上位10カ国はこのほか、オーストリアが265台、英国が209台、スペインが76台、チェコが66台、オーストラリアが55台、ロシアが47台、スイスが44台、イタリアが38台の順となっています。

日本には現在11台

世界的にみると急増を続けている仮想通貨ATM端末ですが、日本での普及はまだ低調で、コインATMレーダーの集計によると、2018年12月24日現在、全国で11台が設置されています。地域別の内訳では、東京に8台、福岡に2台、広島に1台となっています。

2018年7月時点の集計では、日本国内には18台の仮想通貨ATM端末があったのですが、それから5カ月の間に7台が姿を消したことになります。7月時点では茨城県つくば市や大阪市、岡山市などにも端末があったのですが、これらは現在はサービスを停止しているようです。なお東京での設置台数は、7月時点では5カ所だったのが、現在は8カ所に増えています。

仮想通貨ATMとは

世界初の仮想通貨ATM「Robocoin」がカナダのバンクーバーに登場したのは2013年10月のことです。生体認証機能を持ち、ビットコインと法定通貨カナダドルの取引ができる端末で、仮想通貨ユーザーの間で人気を集めました。

仮想通貨ATMはその後、世界各国で急増し、Coin ATM Radarの集計によると、2017年1月1日時点で949台、2018年1月1日時点では2089台となり、現在は4000台を超えています。

仮想通貨ATMには、仮想通貨の購入のみができるものと、購入および販売(法定通貨の引き出し)の両方ができるものがあります。操作方法は端末によって違いはあるものの、一般的な手順としては次のようなものになります。

仮想通貨を購入するには

  1. 仮想通貨とウォレットを選ぶ
    仮想通貨ATM端末の画面をタップし、購入する仮想通貨を選択します。続いて自分のスマートフォンで仮想通貨ウォレットのアドレスを表示させ、これをATM端末で読み取ります。まだウォレットを持っていない場合には、公開鍵と秘密鍵が印刷されたペーパーウォレットを印刷できるATM端末もあります。
  2. 現金をATM端末に入れる
    仮想通貨ATM端末に、購入する仮想通貨の代金となる法定通貨の現金を挿入します。
  3. 購入完了
    仮想通貨ATM端末で購入確認ボタンを押すと、購入した仮想通貨が自分のウォレットのアドレスに送金されます。仮想通貨の種類によっては、自分のウォレット上で仮想通貨の受領を確認できるようになるまで時間がかかる場合もあります。

仮想通貨を売却するには

  1. 仮想通貨とウォレットを選ぶ
    仮想通貨ATM端末の画面をタップし、売却する仮想通貨を選択します。続いて売却する金額を選びます。
  2. 指定のアドレス宛てに送金
    仮想通貨ATM端末からレシートが印字されて出てくるので、このレシートに記載されているアドレスを自分のスマートフォンのウォレットアプリで読み取り、売却する仮想通貨を送金します。
  3. 現金の引き出し
    ブロックチェーン上で取引が確認された後、仮想通貨ATM端末から現金を引き出します。

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