米大手金融格付け会社ワイス・レーティングス(Weiss Ratings)が2019年の仮想通貨市場に関する予測リポートを公表しました。ビットコイン(BTC)価格が再び上昇に転じて史上最高値を付ける一方、ブロックチェーンに代わる分散型台帳技術を使った新世代の仮想通貨が台頭して時価総額トップ10入りする可能性もあると予測しています。

2019年の仮想通貨市場は再び強気に

ワイス社は1971年に創業した金融格付け会社で、米国のほぼすべての保険会社、銀行、信用組合、株式、投資信託など約5万5000社の金融機関の格付けを行っています。2017年1月からは、金融業界で初めてとなる仮想通貨格付け「ワイス仮想通貨レーティング」を開始しています。

同社のJuan M.Villaverde氏は、2019年1月3日公表した仮想通貨市場予測リポートで、まず2018年の1年間を振り返り、仮想通貨には災難の年だったと言われているものの、それは市場価格下落という面に関してだけだと指摘。ハッシュグラフ(Hashgraph)ホロチェーン(Holochain)といったブロックチェーンに代わる新しい分散型台帳技術が開発された点や、ビットコインに「ライトニング・ネットワーク(Lightning Network)」が導入されてトランザクションの迅速化が図られたことなどを挙げ、仮想通貨分野のファンダメンタル構築に関しては大きな進展のあった年だと強調しています。

その上で、2019年には仮想通貨市場は再び強気に転じるとして、以下のような7つの予測を示しています。

予測1:ビットコインの「価値貯蔵」としての利用が拡大

ビットコインは保管コストがほとんどかからない上、極めて効率的に移転でき、安全性も高く、いかなる政府によっても差し押さえることができない。このような特長を持った資産はほかに存在しないことから、「価値の貯蔵」手段としてビットコインに対抗できる資産は存在しない。

したがって、ビットコインはまぎれもない「デジタル・ゴールド」への道をまい進するだろう。

予測2:ビットコイン価格は再び上昇し、史上最高値に

2015年にはビットコインは4度の下落局面があり、70%以上下落した。いずれの際も、いわゆる「専門家」はビットコインの「死亡」を宣言したが、ビットコインはそのたびに立ち直って再び値上がりし、6300%も価値が上昇した。

2018年にはビットコインは5度にわたる下落局面に直面し、「専門家」たちは再び、「ビットコインは死んだ」と宣言した。価格下落のおかげで多くの投資家が離れていく一方、ビットコインをかたくなに保持し、買い増しさえした信奉者たちもいることは、あまり認識されていない。

分散型台帳技術は進歩を続けており、第一世代の仮想通貨の欠点を克服する大きな改善が行われている。仮想通貨の中でもビットコインの利用は劇的に増えており、新たな強気市場へ向かう土壌は固まっている。

したがって、2019年にビットコイン価格は再び上昇に転じ、新たな史上最高値に向かうだろう。

予測3:一部アルトコインは過去最高値の20倍に

アルトコインは知名度も流動性も低いものが多いが、それらの中でもえり抜きの2,3の卓越した技術は利用が拡大し、現実世界での牽引力を獲得する。それらは最終的には史上最高値にまで値を戻すだろう。幾つかのものは過去最高値の20倍にも達する可能性がある。

予測4:一部仮想通貨は新世代インターネットの構築に貢献

EOS、カルダノ、ホロチェーンなどのような仮想通貨は現在、「インターネット3.0」と呼ばれる、より安全性が高く、より持続可能性のあるウェブの構築を主導している。最も先進的な仮想通貨が「インターネット3.0」の構築に成功すれば、それらの時価総額は何兆ドルにもなる可能性がある。

予測5:仮想通貨が旧来の銀行システムを崩壊させる

ビットコインは新しい種類のデジタル決済ネットワークとなるべく創設されたが、これまではその目標に到達できていない。しかし、一方でリップル社のXRPやステラはこの目標に挑んでいる。これらの仮想通貨は従来の金融市場や送金システムなどを崩壊させる潜在的可能性を持っている。

特にXRPは、世界の銀行システムの巨大な決済ネットワーク「SWIFT」を崩壊させることをもくろんでいる。もしXRPが「SWIFT」の市場シェアを奪って一部の領域でこれに置き換わることができれば、いずれ世界一の仮想通貨となる可能性もある。

予測6:ビットコインを摸倣するだけの仮想通貨は消滅

多くの仮想通貨は、それらがほとんど新しい特色を持っていないという単純な理由で消滅に向かう。ビットコインキャッシュ(BCH)やビットコインSV(BSV)、ライトコイン(LTC)を含め、時価総額トップ10に入っている仮想通貨でも、こうした理由から消滅する可能性がある。

予測7:新世代コインが時価総額トップ10入りの可能性

ホロチェーンやヘデラ・ハッシュグラフなどのような新しいコインが勢いよく舞台に登場し、全仮想通貨の時価総額トップ10に入る可能性がある。これらはブロックチェーンを使わない分散型台帳プロジェクトであり、インターネットの信頼性構築に貢献することもあり得る。そのようなものとして、これらのトークンは、ブロックチェーンを使っている仮想通貨よりも急激に価値を高めていく可能性がある。

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