韓国版イーサリアムと呼ばれるICONは、既に決済手段として一部の機関で利用が開始されており、2017年10月からたった4ヶ月でその価格を30倍にも伸ばした実績がある仮想通貨です。今回は実用性を備えた注目の仮想通貨ICONについて解説します。

ICONの基本情報

  • 通貨名(通貨単位):ICON(ICX)
  • 発行枚数上限:400,230,000 ICX
  • 公開日:2017年9月
  • 取扱取引所:バイナンス、Huobi、 OKEx等

4ヶ月で30倍に!ICONのチャート

ICONのICOは2017年9月に実施されましたが、その日のうちにトークンが完売するなど、上場前から期待の大きい仮想通貨であることがうかがえます。

その後、2017年10月で1 ICX=約49円でしたが、2018年1月には、1 ICX=約1,470円まで高騰し、一時約30倍にまで価格が上がりました。

現在は300円ほどで推移し、2018年4月における仮想通貨時価総額ランキングは第24位となっています。

ICONの特徴

ICONは、2017年9月に公開された、韓国初の仮想通貨トークンです。

イーサリアムやNEOのような仮想通貨のプラットフォームで、別名韓国版イーサリアムとも呼ばれています。

ICONプロジェクトが目指すものは、韓国のあらゆる活動をICONのブロックチェーンを通じて結びつけることです。

現在は既に、韓国において銀行、保険会社、証券会社、病院、大学といった機関について、ICONネットワークによる決済システムが利用され、異なるコミュニティ同士で支払いや両替を行うことが実現されています。

ICON Nexusとは

ICON Nexusとは、Loop社の製品であるLoopchain技術を用いて、異なるアルゴリズムをもつブロックチェーン同士を繋ぐプラットフォームのシステムです。

現在、仮想通貨の種類は1,000種類以上と言われます。

その中でもし、互換性のない仮想通貨を利用する機関同士で決済をすることとなれば、間に取引所等を挟んでビットコイン等で両替の上、決済することになります。

しかしそれでは、余計な手数料と時間がかかってしまい、非中央集権型の決済システムの良さが全く活かしきれません。

そこでICON Nexusでは、異なるアルゴリズムをもつブロックチェーン同士をリンクさせることで、支払いはもちろん、両替や相互のポイント管理なども可能とした画期的な決済システムを実現したのです。

スマートコントラクトで信頼性のある決済が実現

Loopchainでは、「SCORE」と呼ばれるスマートコントラクト技術が使用されています。

スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上に契約情報などのプログラムを埋め込むことができる技術で、条件を満たすとプログラムどおりの決済を自動で行う設定が可能です。

スマートコントラクトがあれば、非中央集権型の仕組みでも、ネットワーク参加者が安心して円滑に決済を行うことができます。

LFEで高速処理が可能に

ICONで使用されるコンセンサスアルゴリズムは、LFE (Loop Fault Tolerance)です。

このLFEは、スピニングという方法で大量の取引を高速で処理できるほか、ネットワーク内での分岐を防止し、安定性のある決済を実現します。

発行量はC-repが決める

ICONの発行は毎年C-repという ICONコミュニティの代表者の協議によって決められます。そのためICONではマイニングは行われず、新規発行量はこの協議の結果に委ねられています。

ICONの将来性

さて注目度の高いICONですが、その将来性について解説します。

くれぐれも投資は余剰資金の範囲内において、自己責任でお願いします。

韓国において使用目的の需要がある

ICONは、韓国で既に決済手段として利用されていることから、実体のある需要が見込まれることが最大の特徴でしょう。

また、韓国は世界屈指の仮想通貨大国で、ICONは韓国初の仮想通貨であることからして、ICONには韓国ユーザーが多いことが予想できます。

そうすると、韓国の仮想通貨に関する規制のニュースやICONネットワークに関する情報が、ICONの価格に直結する傾向にあると予想できるため、他の通貨に比べて予想材料が多いと言えます。

SCOREの拡張性

ICONに用いられるSCOREは拡張性に優れたスマートコントラクトであり、仮想マシンが不要であることから開発しやすいというメリットがあります。

よってICONが、イーサリアムのような仮想通貨のプラットフォームとして利用価値を高める可能性も大いにあるのです。

Rippleと協力?

独自の決済ネットワークの構築を試みるRippleの活動組織であるSBI RippleAsiaが、2017年にICONと協力関係を結んでいます。

ただし、SBI RippleAsiaは他にも多くの金融機関等と提携していますが、具体的にどのような行動を起こすかは不明です。

また、仮にICONとRippleが提携した場合、信頼性と知名度の上昇による一時的な値上がりは期待できるでしょうが、長期的にICON自体の需要を高める効果があるとは言い切れません。