stellar(ステラ)は、リップルをベースに開発された決済ネットワークの構築を目的とする注目の仮想通貨です。2017年には1円にも満たなかったstellarですが、現在はおよそ25円。ピーク時は約90円もマークしています。今回は、stellarの基本情報、チャート、特徴、将来性について解説します。

stellarの基本情報

  • 通貨名(単位):stellar(XLM 読み:ルーメン)
  • 発行枚数上限:なし(1,000億XLM発行後、年1%ずつ増加)
  • 公開日:2014年7月
  • ブロック生成:約5秒
  • コンセンサスシステム:コンセンサスシステム
  • 開発者:ジェド・マケーレブ氏
  • 主な取引所:バイナンス、Bittrex、Upbit他

stellarのチャート

stellar(ステラ)は、2014年から2017年4月までの間は1円にも満たなかった仮想通貨ですが、2017年5月から上昇を始め、2017年7月に1XLM=約5円に。そして同年12月には1XLM=約30円に暴騰し、2018年1月に最高値である1XLM=約90円をマークしました。

2018年4月現在では、1XLM=20〜30円台で推移していますが、1年前まで1円未満だったことから考えると大躍進ですね。

stellarの特徴

開発者はマウントゴックス創設者

stellarの開発者は、かつて世界最大と呼ばれた仮想通貨取引所、マウントゴックスの創設者ジェド・マケーレブ氏です。

マウントゴックスといえば2014年に発表されたビットコインの消失事件により、当時のCEOマルク・カルプレス氏が裁判中であることが有名ですが、マケーレブ氏は、2011年にカルプレス氏にマウントゴックスを売却し、マウントゴックスからは撤退しています。

リップルをベースに開発

stellarはリップルをベースに開発された仮想通貨です。

stellarプロジェクトの目的は、現在の国債間送金システムの弊害を取り除く新たな決済ネットワークの構築となっています。

現在の国際間送金の方法は、入金を受け付けた銀行窓口から複数の金融機関を経由するため、多くの時間と手数料を要します。

そこでstellarでは、ブロックチェーンで金融機関や企業同士を結ぶことにより、橋渡し的な決済ネットワークの構築を目指しているのです。

早くて安い決済の実現

stellarの特徴は、スピーディで安価な決済にあります。

まず、stellarの送金時間は約5秒。かなりスピーディです。

ビットコインは1ブロックの承認に10分を要するため送金にも10分以上、時間がかかります。

また、手数料についても、ビットコインが数百円から数千円かかるところをほぼ0円に近い手数料で行うことが可能です。

ビットコインのスケーラビリティ問題を解決すると言われるコインに、ビットコインキャッシュライトコインがありますが、stellarはこの2つを凌ぐスピードと安さがあります。

早くて安い理由は、stellarが採用するSCP(Stellar Consensus Protocol)です。

マイニングを不要とするSCPシステムにより、低コストで早い決済を実現しました。

またstellarは2018年末までに、ライトニングネットワークの導入を目指すことを発表しており、導入されれば、スピーディで安価な決済がさらに安定することでしょう。

情報がオープン

stellarの開発には民間企業ではなく、非営利団体のStellar Development Foundationが関与しています。

商業目的を行うことに制限はありませんが、透明性の確保などが重要視されるため、役員報酬や予算、財団が保持する全XLMなどの金額や数字が一般公開されています。

価格の変動を抑えている

stellarの発行上限数は1,000億XLMを超えた後、1年ごとに1%ずつ供給量が増える仕組みです。

stellarは、発行総数の5%を除き、全て市場に開放されています。

仮に仮想通貨を保有する人が少数である場合、一部の保有者の動向により価格が乱高下しやすい状態となるため、一般的には価格が安定しないことが懸念されます。

そこでstellarでは、供給量を少しずつ増やし多くの人に保有させることでstellarの価格を安定させる狙いなのです。

既に企業での利用が進められている

stellarは既に企業での実用化が進められており、2017年4月にはフランスの送金企業TEMPOと、同年8月には大手IT企業IBMと提携したことを発表しています。

こうしたニュースが、2017年にstellarの価格を上昇させた要因と見られます。

stellarの将来性

仮想通貨全体が投機目的の売買により相場が激しく変動する中、stellarのように実用化に向けて着実に準備を進めている仮想通貨は、将来的には使用価値に基づく需要を長期的に増やすことが期待できるものです。

また、ライトニングネットワークの導入などのニュースがあれば短期的に価格が上昇する可能性もあるでしょう。

また、stellarはICOプラットフォームとしても活用できるため、今後企業等からの需要があればICOでも価格が上昇するかも知れません。