NEO(ネオ)は2017年に大躍進した仮想通貨の1つで、現在も仮想通貨時価総額ランキング10位圏内にある人気の高い仮想通貨です。元々はANSという名称の仮想通貨でしたが、2017年6月にリブランディングされて現在の名称になっています。今回は、NEOの特徴や将来性について解説します。

基本情報

  • 通貨名(単位):NEO(NEO)
  • 発行枚数上限:100,000,000 NEO
  • 公開日:2016年10月
  • コンセンサスアルゴリズム:DBFT(delegated Byzantine Fault Tolerance)
  • 主な取引所:バイナンス、Upbit、Bitfinex、Bittrex他

NEOのチャート

NEO(ネオ)は2015年10月にICOによるプレセールを開始し、公開日は2016年10月です。

NEOの2017年始めの価格は1NEO=約15円ほどでしたが、同年8月頃から上昇を始め、同年末には何と1NEO=約7000円に。

さらに2018年1月に急騰し、一時約20000円をマークしました。

2018年4月現在は約6000円で推移していますが、1年ちょっとで一時約1300倍にも高騰した仮想通貨なのです。

NEOの特徴

スマートコントラクト技術をもつ

NEOはスマートコントラクト技術を用いた中国の仮想通貨で、中国版イーサリアムなどと例えられることがあります。

また中国では初のオープン型ブロックチェーンを用いた仮想通貨ということもあり、注目度の高い通貨でした。

中国版イーサリアムといっても、NEOは

  • 独自のブロック承認システムであるDBFTを使用している
  • 発行上限数が設定されている

など、イーサリアムとの違いも多いです。

NEOの発行上限数は1億NEOで、2017年10月に全て発行済みです。

現在、市場供給量は6500万NEOですが、発行総数の約半数は運営陣が保有しています。

独自のブロック承認システム「DBFT」とは

NEOはブロック認証システムにDBFT(delegated Byzantine Fault Tolerance)という独自のコンセンサスアルゴリズムを使用しています。

NEOもまた、ビットコインイーサリアムと同様にマイニングによるブロックの生成を行いますが、DBFTでは、NEOの保有者による投票でブロックの生成権をもつマイナーが決定されます。

これは、別名「ビザンティン耐障害性コンセンサスメカニズム」と呼ばれ、簡単に言うと「裏切り防止策」です。

まず投票で、ブロックの生成権をもつ複数名の代表者を選びます。

この代表者の呼び名はブックキーパーです。

さらに、選ばれたブックキーパーの中からブロックの生成権をもつノードをランダムで選び、このノードが生成したブロックについて、他のブックキーパーが承認を行う仕組みです。

承認作業はブロックごとに行われ、66%以上の賛成票が得られたブロックのみブロックチェーンに繋ぐことが許されます。

もし66%の賛成票を得られなかった場合、ブロック生成権は他のブックキーパーに移る仕組みです。

つまり、ブックキーパー同士が相互に監視を行うことで取引の安全を守っているのです。

しかし、一部のブックキーパーが結託して裏切ることもありえます。

NEO保有者は、より信頼性の高いノードをブックキーパーに選ぶことが自然であると考えられるため、NEO保有者に選ばれた=安全なブックキーパーであると一般的には言えますが、裏切り者がでる可能性が0%とは言えません。

ところが、その対処法もNEOの運営陣は用意しています。

NEOの運営陣は、NEO発行総数の約半数を保有しているため、いざとなれば運営陣の意思でブックキーパーをクビにすることが可能です。

会社の議決権と似ていますね。

NEO GASの付与

NEOをNEON walletという専用ウォレットで保有しているとNEO GASというトークンが付与されます。

NEOGASはマイニング報酬としてNEOの保有者に発行される仕組みです。

しかもバイナンスなどの取引所で売買することも可能なので、NEOを保有するなら取引所に預けるよりNEON walletで保有する方がお得になります。

2018年4月時点でのNEO GASは、1GAS=1800円ほどです。

ちなみに2022年、NEO GASは総発行上限数の1億GASに到達し、それ以上は発行されなくなります。

NEOの将来性

スマートコントラクトを持つ仮想通貨は、ICOやアプリケーション開発のプラットフォームとして需要を高める可能性があります。

しかしながら、スマートコントラクトを持つ仮想通貨は複数が競合しているため、第2のイーサリアムとなるには他の通貨と区別される優位な特徴が求められるところです。

NEOには、1秒間に1000件の取引が可能という処理スピードや豊富なプログラミング言語の使用などの特徴もありますが、やはり最大の特徴はDBFTシステムになります。

NEOは半数を運営陣が保有しているため、運営陣の恣意的な価格操作や運営方針の変更を可能とする見方があります。しかし、最終的な決定権の所在が明確であることに安心を感じる人も多いでしょう。この安心感が長期的に価格を伸ばしている要因の一つかも知れません。

ただし現在のNEOの価格は、NEO GASの保有目的に引っ張られている部分もあると考えられるため、今後もしもGAS供給量の変化があれば、その前後でどのくらい価格が動くかチェックした方がよいでしょう。

また中国の通貨ですので、中国の規制の影響を受けるのは避けられないことはNEOのデメリットです。