ファクトム(Factom)とは、ドキュメント(電子データ)をブロックチェーン上に記録することができる分散型データ管理プラットフォームです。その名はファクト(事実)という語源からできており、日本で例えると印鑑証明や登記簿などの特定の事実を証明できる公証になると期待されています。そんな仮想通貨ファクトムの特徴や将来性について徹底解説します。

ファクトムの概要と時価総額

  • 通貨名:ファクトム
  • 通貨単位:FCT/EntryCredit
  • 公開日:2015年4月
  • 発行上限枚数:なし
  • 時価総額ランキング:68位(2018/4)
  • 取引所:Coincheck他

2015年4月に公開されたファクトム(Factom)とは、ビットコインのブロックチェーン上に土地や保険などの書類や記録を書き込むことで匿名性を保ちつつ、管理・監査・追跡ができるプラットフォームのことです。

いわゆるビットコイン2.0と呼ばれる、ブロックチェーンを使って通貨(決済)以外のサービスを提供しようというプロジェクトで、通貨名称はFactoidとよばれ、通貨単位はFCTとなります。

取引所などで利用するにはFactoid(FCT)を利用しますが、実際にファクトムを利用する際に使われるのは、EntryCreditというもう一つのトークンで、システムを利用するためにはFCTをEntryCreditに交換する必要があります。

このEntryCreditは、FCTで購入できますが、逆にいったん購入すると再びFCTに交換することはできず、ファクトムのシステムで利用する以外は使い道がなく、利用されると循環はせずにそのまま消失します。

これによりハッキングの被害に遭う可能性が低くなり、FCTには発行上限がありませんが、EntryCreditとして利用しますので、永遠に増え続けるということもないわけです。

以前には、一時期メディアで有名になった秒速で億を稼ぐ投資家がファクトムに投資したということを表明していましたが(後に売却)、新しい仮想通貨が次から次に登場しているため、時価総額ランキングの順位は徐々に落ちているところです。

ファクトムの特徴

中央主権を持つ

仮想通貨といえば、誰からも管理されない中央主権がないというのが特徴ですが、ファクトムはリップルと同じように、中央集権があり「Factom Ink.」という会社で管理運営されています。

米国テキサス州オースチンに本社があり、世界中に支社があります。

改ざんできない事実を記録するためのシステム

私たちの生活の中には、事実(ファクト)が間違っていては困ることがたくさんあります。例えば、お金の貸し借りは、誰にどんな条件でいくら貸したのか、毎月の返済額はいくらなのかなどの重要な情報はきちんと残しておかなくてはなりません。

これがないと後々のトラブルにもなりますから非常に重要なのですが、実際には、きちんとし記録しようとすると時間や労力、コストが多く発生することになります。

ファクトムでは、ブロックチェーンテクノロジーを利用して、これまでかかっていた時間・労力・コストを大幅にカットすることが可能です。

すべては、ファクトのプラットフォーム上で管理することが可能ですから、このシステムが実現化することで巨大なマーケットを変革してしまう可能性をファクトムは持っているのです。

拡張性に優れている

ファクトムは、ビットコイン2.0と呼ばれる分散型ブロックチェーンプラットフォームで、基本的にはビットコインのブロックチェーンに依存しており、そうなるとスケーラビリティ問題が気になります。

しかし、ファクトムでは、メインチェーンとは別にサイドチェーンを利用することでシステムへの負荷を軽減し、これにより高速で確実な取引を実現しています。

ファクトムのサイドチェーンは、M2という機能によりネットワーク内のすべてぼ情報を「Entries(エントリー)」と「Chain(チェーン)」に整理し、それらの情報をビットコインとイーサリアムのプラットフォームに分散させます。

ファクトム・ハーモニー

ファクトムを利用した代表的な製品にファクトム・ハーモニーがありますが、これは住宅ローン関連の商品です。

住宅ローンを組む際には、審査や契約などで非常に多くの書類が必要となりますが、ファクトム・ハーモニーを利用することで、あちこちで書類を集める必要はなく、このシステムの中で一括して情報を記録・保存することができます。

また、所有権を移したりする重要な取引が多いため、改ざんのできないブロックチェーンテクノロジーを利用した製品がとても役に立つことになります。

ファクトムの将来性

ファクトムが実用化されてくると、世の中の社会の仕組みが大きく変わる可能性があり、その意味では非常に有望なプロジェクトであるといえますが、その割には、今一つ人気化していません。

大きな要因の一つとして、同様のシステムであるNEMのアポスティーユの存在があり、現状ではアポスティーユの開発のほうが先に進んでいますので、ファクトムの出遅れ感が指摘されているところです。

プルジェクト自体は非常に素晴らしいものなので、今後の開発状況が気になるところです。

ファクトムが買える取引所

国内でファクトムが買えるのは、Coincheckのみとなっており、現状では国内取引所でビットコインを購入して海外取引所に送金しファクトムを購入することになります。

海外取引所でファクトムが買えるのは、Poloniex、Bittrex、BCEXなどとなります。

まとめ

リップル同様に中央集権のあるコインとなり、仮想通貨と呼べるのかどうかという議論はありますが、現実にFCTは上場しており人気化しています。

NEMとの比較は気になるところですが、マーケティング力も含めたプロジェクト自体には非常に魅力があり、実需として世に出回る可能性は十分秘めています。