仮想通貨の時価総額ランキングは、1位ビットコイン、2位イーサリアムであり、この構図は長期間変わる事はなく、3位以降の順位が激しく入れ替わっていました。しかし、2017年12月に一躍リップル(XRP)が時価総額ランキングの2位となり、大きな注目を浴びました。XRPは今後も価値の上昇が期待されている仮想通貨であり、世界中の主要銀行で採用されているだけでなく、世界的な大企業が出資を行うなど、将来性が期待されています。今後も世界的に普及する可能性が高いXRPについて年表形式でまとめていきましよう。

2004年:リップルの開発スタート

始めにRipple(リップル)とXRPの関連性について着目していきます。リップルは仮想通貨の名前ではなく送金システムの名称であり、リップルを利用する際に使用する仮想通貨がXRPです。リップルの開発は、2004年にカナダのWeb開発者 Ryan Fuggerにより開始されました。

その後、開発者であるRyan Fuggerは2012年8月にリップル・プロジェクトの指揮権をChris Larsen等に譲渡し、Chris Larsen等のチームがOpenCoin Inc. という企業を設立、この企業が現在のリップル社となっています。XRPが初めて公開されたのは、2013年9月OpenCoin Inc. が Ripple Labs Inc. に社名を変更してからでした。

XRPの基本情報

XRPの発行枚数は1,000億枚と決まっており、最初に1,000億枚すべてのXRPを発行している為、年月が経過しても増加することはありません。また、送金などの取引が行われる事でXRPが減少する仕組みとなっており、取引件数が増える事でXRPは徐々に減少していきます。

XRPの特徴

仮想通貨の代表格ビットコインは現在、送金詰まりが発生や、価値の高騰に伴う手数料の高騰というデメリットが生まれています。その点、XRPはビットコインのような事は起こらないとされています。

XRPは1秒で1,500件に及ぶ取引の処理が可能である為、送金に要する時間は5秒と決まっています。また、手数料に関しても、どんなに高額な場合でも、1円以下の手数料となっており、送金システムとして非常に優れていると言えるでしょう。

ちなみに、XRPは通貨同士の仲介をするブリッジ通貨としての役割を担う目的で開発されており、現在の性能のみでもビットコインのシステムを凌駕しています。

XRPの初期化価格

XRPの初期価格は1円程度の価値しかなく、その後も価値は下落し、1円以下での値動きを繰り返しました。リップルを採用する企業が増えてきた影響で2014年12月と2015年1月には3円台を推移していましたが、その後特に価値の上昇するタイミングもなく、2017年の年初には1円以下の価値しかありませんでした。

2017年:XRPの価値が飛躍

2017年まで、大幅な価値変動が起きずに推移していたXRPですが、仮想通貨元年と言われる2017年内に、1XRP=1円以下で購入出来ていた仮想通貨が数円、数十円と価値を上昇させ、ついに百円を突破する事になります。

2017年1月~5月:価値の上昇、ロックアップ発表!

2017年1月の段階では、1円以下の価値であったXRPですが、2017年4月に約0.8円から1日で10倍近く価値が上昇し約8円になる出来事がありました。この出来事の後、XRPの価値は4円前後に下落しますが、5月に入り価値が50円になり注目を集めました。

1月~5月の間には価値が上昇する要因がいくつもありました。三菱東京UFJ銀行などが送金にリップルを採用すると発表、各国の銀行やSBIとの提携がなされ、BBVAというスペインの銀行がリップルを用いた送金に成功し、実用性が証明されたことなどが要因として挙げられ、中でも最大の要因はリップル社が年内にロックアップを実施すると発表した事です。

ロックアップとは、分りやすく言い換えると自由に売買できなくするという意味で、リップル社設定した期限まで動かす事が一切できなくなります。ロックアップの規模は大きくリップル社保有の630億XRPの90%である550億XRP、つまり発行総量の55%にも及びます。

ロックアップは2017年12月から開始され、2018年以降、55ヶ月かけて毎月ロックアップされ、そのうち10億XRPが放出される仕組みです。

2017年8月:国際会議「swell」開催

8月にはリップルの国際会議「swell」が行われました。swellは前連邦準備制度理事会議長のバーナンキ氏を始め、仮想通貨界の主要人物達が集合した会議です。swellではリップル社がマイクロソフトの創業者であるビルゲイツが創設した財団との提携を発表されましたが、XRPの価格にはそれほど影響していません。

2017年12月:XRPの価値が急上昇、一時時価総額2位に

XRPは6月から20円台~30円台を行き来している状態でしたが、12月に入ると状況が一変します。550億XRPロックアップ開始、仮想通貨取引所のTVCMの放送開始による新規参入者の増加、日本~韓国間の国際送金テストを三井住友銀行とりそな銀行が来春から正式に行うと発表するなどXRPに追い風となる情報が流れ、12月中旬にはXRPの価値は90円まで上昇しています。

そして、12月29日にリップル社CEOが銀行間送金にXRPが使用されるという発言を行い、この発言を受けてXRPは200円を突破し、イーサリアムを時価総額で上回り、時価総額ランキングで2位となりました。

その後も年末から1月4日にかけて価格が急激に上昇し、一時400円の過去最高値を更新しました。しかし、その後は世界各国での仮想通貨規制の動向から、価格が急落し100円台を推移する状態が続いています。